尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2009年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

III. ネストリアン・モニュメント (平田智暁)

パート別ワンポイントアドバイス(パーカッション編/講師・日比一宏)

日比一宏冒頭のTimp.とSus.Cymb.の全音符は、低音セクションと同じ長さに揃えましょう。

[A] 1小節前、S.Dr.の3つの装飾音は、なるべく後ろにつめて鋭く演奏しましょう。手順はクローズでLLL R。Glocken.は、R L R R LR。
[A] 5小節目のS.Dr.に付いた装飾音も同じで、Trp.と同じ動きに揃えましょう。(3拍目の頭は、音を切っても良いと思います。)

[B] のS.Dr.に付いた3つの装飾音は、2通りの解釈(奏法)が考えられます。1つは、これまで同様に後ろにつめるやり方。この場合は、2つの装飾音のもの とあまり区別がつきません。もう1つは、飾りを完全に半拍前に出し、メロディーのアーフタクトと揃える方法です。この場合の手順は、RLL RまたはLRL Rで、どちらかに統一すると良いでしょう。

[D] のWind Chimeは、S.Dr.の前にセットしておき、両手のスティックで両側から挟むようにして叩く(瞬間的に擦る。)と良いでしょう。
[D] のGlocken.ですが、2小節目等の装飾音があるため問題になります。私は、[E]のXylo.と同様に(困難なら、上声のみを演奏)であるべきだと 考えますが、「記譜通り」であるなら、1つは上声・下声に分けて2人で弾く方法と、もう1つは、右手に2本、左手に1本のマレットを持って演奏する方法が あります。
右手のマレットは、予めCのオクターブが叩ける幅に開いておき、その幅を変えないようにし、下の図のように構えて演奏します。2小節目 の装飾音は左手で叩き、続く8分音符を右手で叩きます。この時、左手を上手く逃がすようにします。(右手に持った右側のマレットを(1)、左側を(2)と しておきます。)

図

[D] 8小節目の3拍目の裏は、右手の2本で演奏する方法と、(1)と左手で演奏する方法がありますが、後者の方が良いでしょう。
[E] のXylo.は、1.)記譜通り一人で演奏する。2.)困難なので上声だけを一人で演奏する。3.)上声・下声と分けて二人で演奏する。の3通りの方法が考えられます。

[F] のTamb.は、通常の奏法で難しい場合は、奏者が椅子に座って、逆さにした楽器をヒザの上に載せて演奏すると良いでしょう。
[H] のS.Dr.のロールは、ストロールを1拍に4つと決めて演奏するとよいでしょう。
Maestosoの2小節目のGlocken.は、右手に2本のマレットを持ち、L(1)LRの手順で演奏するとよいでしょう。(予め、FとBの幅にしておくのを忘れずに。)
[J] 1小節目のS.Dr.の装飾音は、後ろにつめて。終わり2小節前の装飾音は、[B] 同様、2通り考えられます。

【日比一宏プロフィール】
武蔵野音楽大学卒業、同大学院修了。東京吹奏楽団 ティンパニ奏者の他、国内外のオーケストラ、吹奏楽団、スタジオ、テレビ、ミュージカル等で活動。現在、東京ミュージック&メディアアーツ尚美、東京学芸大学音楽科 各講師。