尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2009年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

IV. マーチ「青空と太陽」 (藤代敏裕)

パート別ワンポイントアドバイス(サクソフォーン編/講師・中村均一)

中村均一とてもさわやかなマーチですね。素直な表現が一番ですが、それには基礎的な技術力が必要です。誰にも表現のセンスは備わっていますので、自分の声で歌うよ うにイメージを持って練習をすると、上手くいかないところが自分の基礎的な技術の足りないところになると思います。リズム、発音、スタッカート、アクセン ト、ビート、ピッチ、バランス、音色、など気にしてみるととても沢山ありますが、声で歌ってみると自然にそれらを同時に表現している自分に気がつくでしょう。

[A] からのバリトンはクラリネットとのアンサンブルと思ってください。ニュアンスはコントラバスのpizz.に習いましょう。
[B] からテナーが入ってきます。美しいオブリガートですが、入ってくるときのバランスにセンスが必要です。

[C] からのアルトはトランペットです。付点音符は短めに切ってしまって構いません。すぐにクラリネットとの会話になりますから、そこでさっと音色を柔らかく切り替えましょう。
[F] の3小節目のリズムは3連符にならないように弾む息遣いを研究しましょう。

[Trio] のアルトはクラリネットとどれだけ響きを合わせて美しく聴かせられるかが勝負です。編成が薄い分一人一人のコントロール力とセンスが音楽に影響します。

[H] はサクソフォーンセクションでしっかり楽器を鳴らしてアンサンブルを聴かせましょう。1stアルトの高いCのTr.はC2のキイを使います。でもその次の [ I ] は「p」にすることが大切です。特にテナーは始めの音が下のCなので大変ですが、爆発音にならないようタンギングやアンブシュアを工夫しましょう。

[ I ] [J] [K] と音量が上がってくるのを意識してそれぞれの響きのバランスを作りましょう。

[K] ではアタックをしっかり聴かせて少し音符は短くします。
[L] で一度mfに落ちるのも味噌ですし、[M] 2つ前のsub.pも表現のセンスとコントロール力の見せ所です。

【中村均一プロフィール】
1983年東京芸術大学を卒業。同年、同大学同声会新人演奏会に出演。また、東京文化会館新人オーディションに合格。1982年にアルモ・サクソフォーン・クァルテットを結成。1986年第21回民音室内楽コンクール(現東京国際音楽コンクール室内楽)第1位を受賞。1988年、第9回、第10回、第 11回、第13回のワールド・サクソフォーン・コングレスに日本代表として出演。1999年のスイス・ロマンド放送交響楽団の日本ツアーに参加。また、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団等、オーケストラのサクソフォーン奏者としても活躍している。NHK-FMフレッシュコンサートやFMリサイタルには度々出演。これまでに、クァルテットやソロなど10数枚のCDをリリース。東京芸術大学、日大芸術学部音楽学科、 SHOBI各講師。