尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2009年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

IV. マーチ「青空と太陽」 (藤代敏裕)

パート別ワンポイントアドバイス(トロンボーン編/講師・郡 恭一郎

郡 恭一郎中々爽やかで親しみの持てるマーチですね。作曲者からのコメントも具体的に解りやすく書かれていますので、是非参考にしてみて下さい。指定テンポは速めですが、ゆっくり~やや速め、のテンポでも充分練習して、しっかり足場を固めて下さい。

冒 頭2小節は結構配置の高い密集和音ですが、上手く合わせて下さい。2nd Trbの第3音は低めに(純正調なら13.7セント低く)、1st Trbは2セント高くですが極わずかで良いと思います。この曲の3rd Trbも太めのテナー、もしくは軽めのバストロンボーン、という感じが良いと思います。本格的なバスTrbになり過ぎない様に。他の部分もそうですが、 3~4小節目等、アクセントと山型アクセントの吹き分けを上手くしましょう(他にも同じ形を吹いているパートが沢山有るので、お互い上手く合わせましょ う。)
全体にダイナミックスやcresc、dim などの指示が細かいので、Trbセクションの役割や他のパートとのバランスなどを上手く考えながら、きちんとダイナミックスの変化を上手く付けてみましょう。

[C] からの対旋律は気持ち良くグッドサウンドで生き生きと吹きましょう。[C] の2と4小節目のアクセントはやり過ぎると流れを止めてしまうので注意しましょう。27~28小節目は和音や配置がやや難しいので綺麗にハーモニーする様 にこまめに合わせましょう。43~44小節も大事な部分です。良いサウンドで良くハーモニーさせて、[F] に受け渡しましょう。47小節目のリズムは生き生きと正確に音楽的に、良いアクセントで(佐渡おけさの様にならないよう注意しましょう。)

Trioの2拍前はTrbしか吹いていません。綺麗に歯切れよく軽やかに!TrioからはいかにもTrbらしい形ですが、甘く見ないで、ハーモニー、歯切れ良さ、音色、雰囲気等、良い仕事をして下さい。和音分析もきちんとやり、完全にハーモニーさせましょう。

[H] のアウフタクトからのメロディーは格好良いですが、音域が低い事もあり意外に潜りがちです。堂々と気持ち、音のエッジを立てて雄弁に吹きましょう。
[K] からのメロディーは生き生き、生命力の有る感じで、他の楽器とのユニゾンも美しく奏でましょう。Trpに全ての面でピターっと寄り添えると良いですね。

[L] からはオブリガートになりますが、サウンドの魅力を出しながら、メロディーと上手く対話しましょう。他に余りやっているパートが無いので、少し大き目でも 良いかもしれません。リズムはとにかく正確に、しかし音楽的に!ラスト2小節は力強く、しかし汚くならないように注意しましょう。正に青空と太陽です。

【郡 恭一郎プロフィール】
シエナ・ウインド・オーケストラ トロンボーン奏者及び理事。ムジカ・ムンダーナ・トロンボーンアンサンブル所属。日本トロンボーン協会常任理事。クラシックからジャズまで幅広い分野にお いて活動中。桐朋学園高校/大学音楽学部卒業。フランスでも学ぶ。第1回日本トロンボーン・コンペティション4重奏部門第1位。日本吹奏楽学会賞受賞。井手茂貴、三輪純生、小田桐寛之、神谷敏、イヴ・ドゥマール、向井滋春、鍵和田道男各氏に師事。
(※ 2009年時のプロフィールです。現在はSHOBI では指導されていません。)