尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2011年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

IV.南風のマーチ(渡口公康)

パート別ワンポイントアドバイス(ホルン編/講師・並木博美)

並木博美この曲はBright Marchと最初に表示があるので元気よく軽快な感じの表現が生きるようにしていきましょう。第2小節4拍はアクセントかなり強く。そのままグリッサンドで上がりますが下の「F」はF管0、或いはB♭管0でアタックを強めに入り上のFはB♭管を押して決めます。下のFを大きめに吹かないと元気のよさが表現に現れにくくなってしまいます。また下の音を吹くときにあまり唇が固くなったしまわぬように音をはっきり出す練習をしましょう。

4・5小節の軽快なリズムで16分音符がよりはっきりと聴こえるように強めに発音しましょう。後打ちの一つ一つの音が正しいピッチと同じ長さでハーモニーが聴こえるようにしましょう。そのために一つ一つのハーモニーを調べて音の組み合わせ方を研究してみましょう。

21と37小節目はすべてのリズム音程がよく聴こえるように、また同じ動きを持つA.Cla.、Tenor Sax.、Euph.とのアンサンブルやリズムの取り方、24小節目からテンポをキャッチして26小節目の入りを正確に入るようにします。

Trioに入って39小節目2拍目からのメロディーはまずは正しい音程でふけるようにすることがサキソフォーンと同様の課題となります。それができたらサキソフォーンと合わせてアンサンブルする練習をしましょう。ブレスの位置や47小節目のフレーズの切り方や音の処理もいろいろ考えて自然に聴こえるようにして工夫してみましょう。

56・57小節の4つの和音はfl.soloをp で支える大切な和音。一つ一つよく合わせてなるべく自然な雰囲気が出る83・85小節は次の小節の頭に向かってジャンプする助走ですので、重くならないように正確に規則正しく、軽やかに聴こえる86小節目はタッカのリズムがはっきり聴こえるように演奏しましょう。おしまい。

【並木博美プロフィール】
1953年生まれ。武蔵野音楽大学・同大学院修了。ホルンを薗清隆、田中正大、H.ブラーデルの各氏に師事。アンサンブルの為の編曲等を多数手掛ける。現在、東京佼成ウインドオーケストラ、東京アーバンブラス・東京アートノームブラス所属。