尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2013年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI 講師陣による課題曲講座

 

IV. エンターテインメント・マーチ (川北 栄樹)

パート別ワンポイントアドバイス(トロンボーン編/講師・奥村 晃

奥村 晃2の4拍目、作曲者の方の解説にもあるように「次の小説まで余韻を残して」という意味合いのタイです。1〜2だけを練習して余韻の形を統一しておくといいでしょう。3の頭に8分音符のタイを付け足しデクレッシェンドをかける、というのも形を揃える作戦としてはありと思います。
[B]から、Trp.とともにクリアにリズムを出しましょう。15の2拍目裏は山型アクセントにsfにテヌートですが、音の形としてはテヌートで、発音をクリアに、前の音より大きく、といった感じと思います。 17の3拍目裏からはmfですので、次からの旋律のためにも気張らず楽に吹いておきましょう。 [C]から、こういった場合の16部音符は聴こえにくかったり3連符ぽくなったりしやすいです。16分音符を次の8分音符とセットで考えるといいと思います。
37は、楽譜の絵面的に3拍目でcresc.をしきってしまいがちですが、38がピークですので、そこに向かう気持ちを忘れずに。
[E]からのあとうちは短く軽快に。特に強弱の指定はありませんが、しっかり旋律を聴いて、そのフレーズ感にあったあとうちを心がけましょう。
[G]からの伴奏形は、シンコペーションの中身にあたる1拍目裏の音を少しアクセント気味に、残りの8分音符は短く軽く。 [H]からも、[C]から同様16分音符が埋もれてしまいがちですので、1拍目裏、3拍目裏の16部音符はどちらもその次の音とセットで。テンポも速いので、こういう場合の16分音符はテヌート、くらいの気持ちで吹くとしっかり聴こえてくると思います。
74からの長いcresc.ですが、ほかの曲でもお話しましたが74-p、75-mp、76-mf、77-f、のように目安を設けておくとうまくバランスをとりながらいけると思います。
80はmolto allargandoです。rit.しながらcresc.ということですね。ゆっくりになるとともに8分音符の音価(長さ)を少しづつ長めにしていくと、そのどちらもうまく表現出来ると思います。81、82の3rdはsfですので入は強調して伸ばしは少し楽をしていいと思いますが、後半減衰していかないように [I]までキープしてください。
[K]から、fでユニゾンですので頑張りすぎず、106からのffのためにも、楽に伸びやかに演奏しましょう。
103-2拍目からのgliss.は、音の出だしからかけるか、次の音の直前でかけるかしっかり打ち合わせしておきましょう。3拍目のHの音までしっかりと鳴らし続けることでgliss.をしっかり強調してください。

パート別ワンポイントアドバイス"動画編"

【奥村 晃プロフィール】
長野県立上田高校を経て東京藝術大学音楽学部器楽科に入学。1995 年安宅賞を受賞して卒業する。同時に 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団に入団し、1996年からは財団法人新日本フィルハーモニー交響楽団に移籍し、現在に至る。これまで、1991年 第8回日本管打楽器コンクールトロンボーン部門入選、1997年には第14回日本管打楽器コンクールトロンボーン部門第1位を受賞し、同時に東京都知事 賞、文部大臣賞も受賞する。