尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2013年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI 講師陣による課題曲講座

 

V. 流沙 (広瀬 正憲)

パート別ワンポイントアドバイス(オーボエ編/講師・市原 満)

市原 満砂の動きを32分音符で見事に表現したちょっと現代音楽的作品だ。一見譜読みが難しそうだけど、8分音符刻みでカウントすれば簡単に理解できるはず。
冒頭、中間部、終盤にLentamente(遅く)と記されたところは、ゆっくりでもテンポをしっかり維持すると良い。

7小節から早速オーボエソロだ!Eの伸ばしは、mpでも次の小節の1拍目に向かって行くようにテンションをかけるとかっこいいね。9小節目2拍目Cも同様に。
15小節のPiu adagioはちょっと引っぱる感じで粘りを表現。

19小節からの3/8拍子はAnimato、♪=ca.144指定で快速!拍のウラから出るとき、16分休符で遅れないようにするには、前拍でブレスをとるのがコツ。

25小節3拍目C#-D#は必ず左E♭キーを使うこと(運指①)。
運指①
運指

37小節Animato e melodioso(活き活きと、歌うように)は7/8拍子。オーボエは休み。でもしっかりカウントして、次、落ちないように!

43小節でMeno mosso e ritomicamente。ちょっとテンポを緩めるけど、リズミカルに表現。オーボエの16分音符はマルカートで。
77小節からまたまたソロ。冒頭と同じLentamente。細かく指示されているcresc.& dim.はmpの中でほんの少し膨らませる感じかな。テンションをかけるヴィブラートを使うのも一つの方法。やりすぎてテンポが崩れたり、音程に影響したりしないようにね。

126小節から最も重要なオーボエソロというか、Ob.1&2だからSoliだね。ここはUn poco meno e suono deciso、「ちょっとテンポを緩め、明確な音で」と記されているから、mfでもクリアな発音とアーティキュレーションでしっかり主張すること。
140〜142小節の3連符はmpと記されているが、少し大きめダイナミクスで、埋もれないようにしっかり吹こう!

ラストはSensibile e risoluto「ハッキリ、キッパリ」と記されているから、マルカートでしっかり表現。あとから入るオーボエは遅れないように1拍目でブレスを取ること。
この曲はオーボエ大活躍だね。

パート別ワンポイントアドバイス"動画編"

【市原 満プロフィール】

トランペットを北村源三、北川晋、故金石幸夫の各氏に師事。80年東京芸術大学音楽学部別科修了。同年オーボエに転向。似鳥健彦氏に師事した後、81年ドイツに留学。ベルリンでハンスイェルク・シェレンベルガー(ベルリンフィル首席)、ミュンヘンで故マンフレッド・クレメント(バイエルン放送響首席)の各氏に師事。86年帰国後、多数のリサイタル、ソロコンサートを開催。NHK-FMリサイタル出演等ソロの他、木管五重奏団「アマデウス・クインテット」を主宰、活発に演奏活動を行っている。また全国各地で、吹奏楽コンクール、アンサンブル・コンテスト等の審査員や吹奏楽講習会、オーボエクリニックの講師を務める他、「バンドジャーナル・MANちゃんの木管アンサンブルの楽しみ(現在連載中)」の連載等執筆活動も行い、多方面で活躍している。
玉川大学芸術学部講師、尚美ミュージックカレッジ専門学校講師、日本オーボエ協会常任理事。

市原満公式ホームページ:http://ichihara-man.com/