尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2014年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI 講師陣による課題曲講座

 

I. 最果ての城のゼビア (中西 英介)

パート別ワンポイントアドバイス(ユーフォニアム編/講師・齋藤 充)

齋藤 充 [冒頭]
普通のアクセントと山型の違いを出せるように、発音の種類を増やしましょう。この曲を通して多くのディミヌエンドが出てきます。音色、音程が安定するディミヌエンドを練習しましょう。

[A]
きちんと頭の中で8分音符を刻んでおきましょう。木管楽器の動きをよく聴いてアンサンブルしましょう。細かい音符でもリズムを正確に。

[B]
43小節目のSoloは、速いリップスラーなどをして唇の柔軟性を高める必要があります。リップスラーが苦手な場合には替え指を使うことも考えましょう。D-G-F-Dを3-12-0-12などの運指で吹くとリップスラーが回避でき、リズム感も出やすくなります。

[D]
低音なので音がつぶれやすくなってしまいます。ゆっくりのテンポで音色を確かめながら練習しましょう。スラーとスラーでないところの区別は厳格に。

[E]
ここでも8分音符の音色を考えて演奏しましょう。飲み込んだようにならないように。67小節目からはスラーの頭の発音をくっきりと。

[F]
83小節目のリズムはゆっくりから練習してリズムを正しく。付点のリズムは適度にはずませて。必要に応じてダブルタンギングを使ってください。

[H]
ここでのクレッシェンドでは音色と音程に気を付けて演奏しましょう。低音のクレッシェンドでは音が壊れやすく、そして音程が上ずってしまいやすいので。

[I]
こまかい音符がすべってしまわないようにメトロノームで8分音符を刻んでゆっくりのテンポから練習しましょう。

[K]
ここでは他の楽器と音程を合わせることを大事にしましょう。普段から完全5度(C-Gなどの音程)を合わせるトレーニングをしましょう。

[M]
縮こまらない柔らかいppサウンドを目指しましょう。口を閉め過ぎて音が細くなり過ぎないように。

【齋藤 充プロフィール】
1977年福島県生まれ。1999年国立音楽大学卒業。卒業時に矢田部賞を受賞。 1999年よりアメリカに留学、2001年ミシガン大学大学院修士課程修了。2001年よりノーステキサス大学大学院博士課程に在学し、現在博士論文作成中。
ユー フォニアムで1998年日本管打楽器コンクール、2003年フィリップ・ジョーンズ国際コンクール(フランス)、2004年レオナルド・ファルコーニ国際 コンクール(アメリカ)のすべてにおいて第1位受賞、トロンボーンでは2002年ニューヨークブラスカンファレンス金管五重奏コンクール第1位、2003 年国際トロンボーンフェスティバル四重奏コンクール(フィンランド)ファイナリスト等の受賞歴を持つ。国内外で多くのソロリサイタルを開催する他、読売新 人演奏会、ヤマハ金管新人演奏会、NHK-FMリサイタル、東京オペラシティ主催のリサイタルシリーズB→C、アメリカで行われたテューバ・ユーフォニア ムカンファレンス等に出演し、また東京交響楽団、ミシガン大学フィルハーモニーオーケストラ、ミュールーズ交響楽団、ノーステキサス大学金管バンド、各地 のアマチュアやスクールバンド等とコンチェルトを演奏している。ノーステキサス大学在学中には指導助手としてユーフォニアムと室内楽を教える。これまでに ユーフォニアムを三浦徹、渡部謙一、ブライアン・ボーマン博士、フリッツ・ケィンズィックの各氏に、トロンボーンをヴァーン・カーガライス、トニー・ベイ カー、デヴィッド・ジャクソンの各氏に師事。
2006年10月より日本に帰国してソロ活動の他、侍Brass、吹奏楽やオーケストラのエキストラ、室内楽演奏、管楽器と合奏の指導等で活動している。現在、尚美ミュージックカレッジ専門学校、国立音楽大学、国立音楽大学附属高等学校非常勤講師、KEI音楽学院講師。


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