尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2017年度 課題曲のすべて メニュー

課題曲のすべて

I. スケルツァンド(江原 大介)
<課題曲1>コントラバス編

パート別ワンポイントアドバイス(コントラバス編/講師・小室昌広)

小室昌広全体に軽快な音が求められる曲で、歯切れのよい音を出すテクニックが身に付いているとよいでしょう。
そのためには音を綺麗に瞬時に止めることができるようにしたいです。実はハッキリと発音するよりも音の終わりがハッキリしているほうがキレのある音に聞こえます。例えば、4小節終わりの音をアップで始めて、次の小節頭の音を弓の元のあたりで弾いてみましょう。強く音を止めることが出来るので、理想の音に近づけると思います。
音を止めるためには弓を弦に乗せた状態で動きが瞬時に止まることが必要です。これは音を出すための弓が持っているもう一つの役割「弦の動きを止める」を行うことになります。しかし、弓の動きを止めるのは慣性の法則もあり、なかなかうまく出来ません。
そこで、弓の動きを瞬時に止めるための練習を紹介します。
ある音(最初は開放弦でよいでしょう)を弾き始めて、止めたいと思った時に逆向きに弓を動かして少し音を出してしまいましょう。おそらくすぐに音が出ますね。つまりすぐに逆向きには弓が動かせるのです。この逆向きの動きをわずかにしていけば、その動きで音が出なくなります。これで腕の動きが止まることになります。
結局のところ「進行方向と逆向きの動きをする」ことによって弓が止まることになるわけです。
楽曲の最初から終わりまで、この弾き方をいろいろ応用できます。冒頭の短い音はもとより、24小節に出てきて以後何度か現れるフレーズでスラーの後ろの音を短く処理することにも応用できます。
24小節において、ソの音でD線上4の指、ファの音で1の指を使うと、弓の動きに移弦がなくなり、動きがシンプルになります。次の小節のレ♭を2の指で弾けるのもいいですね。指使いを工夫すると弓が使いやすくなる一例です。
34小節はアップで始めてみましょう。
83小節のグリッサンドは弾き始めはA線開放弦を弾き、直後にE線のAの音近くから指を滑らせると音のスタートが明確になり、効果が出ます。

ピッツィカートについてはIV.マーチ「春風の通り道」で解説していますので参照ください。

【小室昌広プロフィール】
1989年、東京芸術大学卒業。1992年同大学大学院音楽研究科修士課程修了。コントラバスを加藤正幸、永島義男の各氏に師事。L.シュトライヒャー、F.ポシュタ、F.ペトラッキの指導も受ける。作・編曲、指揮も手掛け、その作品は 東京交響楽団等で演奏されている。都内すべてのプロオーケストラでの経験をもち、東京ゾリスデン、アンサンブル・オブ・トウキョウなどの室内楽団でも演奏する。草津、倉敷、宮崎などの各音楽祭に出演。東京芸術大学及び尚美ミュージックカレッジ専門学校講師。

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