尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

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課題曲のすべて

I. スケルツァンド(江原 大介)
<課題曲1>トロンボーン編

パート別ワンポイントアドバイス(トロンボーン編/講師・奥村 晃)

奥村 晃

冒頭
バンド全体で同じリズムですが、3拍子であることをしっかり意識して演奏しましょう。均等に鳴らすとしても、3拍子をしっかり感じるだけで躍動感が増すと思います。また、3rdが和音の第3音なので、Tubaとともにピッチを合わせておくとよいと思います。4〜5小節目のgliss.ですが、gliss.の行き着く音をしっかり吹きたい気持ちがすぎて、「パゥーゥワッ!」になりやすいところです。5小節目頭に向けてcresc.する感じで、gliss.を強調し「パアーーアッ!」となるとよいと思います。7小節目、記譜上はfのままです。他の楽器のfp<と同様に方向性をつけるか(少し弱めに入ってcresc.)、fのまま行くかは、指揮者の方と打ち合わせしておきましょう。

[A]
めまぐるしく拍子が変わるので、拍子感を大切に。スラーのかかり始めの音を少し強調し、他の音を楽に軽くする事でニュアンスが出せると思います。

[B]
22、23小節目はfですが、木管のメロディのサポート的に、ニュアンスやバランスを考えて演奏しましょう。スタッカートですが、きちんとハーモニーが感じられる長さで。28小節目のmpはしっかり落としてcresc.が効果的になるようにしましょう。31、33小節目は木管、Euph.、Tubaなどとの噛み合わせがカッチリいくように。

[C]
[B]同様。

[D]
56小節目〜、短く、しっかり粒が見えるように、しかし、メロディーパートが美しくレガートで演奏する箇所なので邪魔にならないようにしたいですね。4/4拍子、でなく、2/2拍子、と感じて演奏するとフレーズ感が出しやすく、音の鳴りムラも減ると思います。62小節目、2拍目からはできればリップスラーで、テンポにハマらなそうなら軽いタンギングのテヌートで演奏しましょう。63小節目はメロディーパートと微妙にリズムが違います。Hrn.とニュアンスを揃えましょう。メロディーの邪魔にならないように。

[E]
Strepitoso(騒々しい、強烈な)と書いてあります。勢いや鋭さが求められるシーンですが、タンギングなど口先でこなそうとすると、音が割れたり乱暴になりすぎるので、アタックでなく、息(音)でニュアンスを表現するよう心がけましょう。65小節目3拍目裏などは、力むと、上手く鳴らないか割れるか、みたいになりがちですので、ノーアタックで音の出だしから音量、音程が安定するように練習しておくとよいと思います。66、67小節目のdim.cresc.は、各パートによって一番弱くなる場所が違いますので、他のパートにつられないように、正確にパートで揃えておきましょう。

[F]
75小節目の2分音符の長さを正確に。76小節目からは裏拍の4分音符が転んでしまいがちですので、木管や打楽器の動きをよく聴いて正確に刻みましょう。

[G]
[B]同様。

[H]
100小節目3拍目のアクセントによって、その後のcresc.が表現しにくくなりやすいです。周りとのバランスを見ながら、少し大袈裟に。103小節目2拍目からのff、アクセントも付いていますのでしっかりと。ですが、音色が荒れないように気をつけましょう。4拍目の木管のpの動きに被らないように3拍目の切りは揃えましょう。

[I]
ffですが、アクセントのない音は楽に。響きやビート感がスッキリします。116小節目の伸ばしも綺麗な響きで。118小節目のgliss.は第7ポジションのEのピッチをしっかりつかまえて、動いている最中も均等に鳴るように意識しましょう。

【奥村 晃プロフィール】
長野県上田高校を経て東京藝術大学音楽学部器楽科に入学。1995年 安宅賞を受賞して卒業する。同時に東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団に入団し、1996年からは財団法人新日本フィルハーモニー交響楽団に移籍し、現在に至る。これまで、1991年 第8回日本管打楽器コンクールトロンボーン部門入選、1997年には第14回日本管打楽器コンクールトロンボーン部門 第1位を受賞し、同時に東京都知事賞、文部大臣賞も受賞する。

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