尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

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課題曲のすべて

I. 古き森の戦記(塩見 康史)
<課題曲1>トロンボーン編

パート別ワンポイントアドバイス(トロンボーン編/講師・奥村 晃)

奥村 晃

序奏
1小節目の3rd、テューバ、木管低音楽器とともに、力強く、重々しく欲しいですが、力み過ぎて音が汚くならないようにしましょう。1st、2ndの2拍目の入りも重々しく入りましょう。1stはHrn.と同じ動きがありますが、主役は木管とEuph.のテヌートが付いている動きなので、音量が追い越してしまわないよう気をつけてください。

[A]
10小節目の1st、2nd、特にアクセントの指示はありませんが、上行系のラインがしっかりわかるように、音の移り変わりはクリアにしておきましょう。17小節目は少し楽な音量に落としてからcresc.をしっかりと。

[B]
19、21小節目の1st、2ndの動きですが、特定の音だけ突出して大きくなってしまったり、鳴り損なったりしやすいので、音程、音色、ダイナミクスをしっかり確認しながらゆっくりなテンポで正確に練習しておきましょう。21小節目の動きのあとはトランペットはお休み、トロンボーンはすぐにpのハーモニーになるので、21小節目4拍目のあとでブレスを吸ってしまうとトランペットと4分音符の長さが違ってしまう可能性があるので、できればそこでは息を吸わずに22小節目へ、その後うまく交互に吸うようにしておくとよいと思います。

[C]
1st、2ndの上行系、クリアにしっかり聴かせたいですが、頑張りすぎると29小節目の2、3拍目のトランペットへの受け渡しがうまく繋がらなくなってしまうので気をつけましょう。34小節目、4拍目裏からの2nd、3rdですが、音量がmfになっていますが、人数も減っているのであまり音量を控え過ぎず、しっかり吹いてよいと思います。

[D]
38小節目からの1st、2nd、和音の移り変わりがぼやけて遅れ気味に聞こえやすいので、メロディー等よく聴いて乗り遅れないようにしましょう。40小節目は根音がEuph.ですので、よく聴いて音程を合わせましょう。

[E]
45、49小節目音の切りをしっかり揃えて、8分休符、4分休符を明確に。3rdは、47、48小節目ではEuph.、Tubaなどのグループ、49小節目はTrb.のグループになりますので、切り替えをしっかり。

[F]
50小節目からの3rd、3拍目からの音の長さをEuph.などとしっかり揃えておきましょう。また、54小節目1拍目の音が短くならないよう、ブレスの位置を工夫しましょう。

[G]
69小節目から、響の豊かな音色、和音で。cresc.のタイミングや発音等、レガートのメロディーを邪魔しないように、気をつけましょう。

[H]
78小節目、19小節目などと同様で、鳴りムラができやすいので、ゆっくりなテンポで丁寧に練習しておきましょう。アクセントのニュアンスをタンギングでなく息の形で表現できると音が荒れにくくなると思います。
87小節目からの動きはHrn.を追っての形になりますが、クリアに聴きたいところですが、Hrn.がf、Trb.がmfとなっていますので音量、音質的にHrn.を追い越してしまわないよう気をつけましょう。

[I]
1st、2nd、92小節目一番最後のDは第4ポジションでとると、次のHに行きやすくなります。93小節目の3rdはTrp.、Hrn.と一緒の動きですが、1拍目は3rdとEuph.しかありませんのでしっかり出してください。101、102小節目はうまくブレスをずらして最後にしっかりmolto cresc.がかけられるようにしておきましょう。

[J]
103~106小節目、ここも1st、2ndはゆっくりすべての音がきちんとなるように練習しておきましょう。特に、105小節目2拍目のHの音は低くて埋もれやすい上に、鳴りにくく音程も定まりにくい音ですので焦らず丁寧に。

[K]
111小節目からの1st、2nd、pですが、音がぼやけてしまわないようにクリアに演奏しましょう。113小節目3拍目のDは慣れると4ポジションの方が楽で音程も安定すると思います。

[L]
すべて山形アクセントですが、Maestosoな感じが出るように、あまり短くなりすぎないようにするとよいと思います。

【奥村 晃プロフィール】
長野県上田高校を経て東京藝術大学音楽学部器楽科に入学。1995年 安宅賞を受賞して卒業する。同時に東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団に入団し、1996年からは財団法人新日本フィルハーモニー交響楽団に移籍し、現在に至る。これまで、1991年 第8回日本管打楽器コンクールトロンボーン部門入選、1997年には第14回日本管打楽器コンクールトロンボーン部門 第1位を受賞し、同時に東京都知事賞、文部大臣賞も受賞する。

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