2016年2月6日(土)、紀尾井ホールにて「尚美ウインドオーケストラ 第40回定期演奏会 ~東京ブリリアントブラスを招いて~」を開催いたしました。

今年度をもって本学を退官される小澤 俊朗先生の退官コンサートでもある本演奏会では、尚美出身の演奏家を中心に結成され小澤先生を音楽監督として演奏活動を展開している東京ブリリアントブラスをゲストとしてお招きしました。

第1部では大井 剛史先生の指揮で尚美ウインドのステージ。現代音楽作曲家による吹奏楽作品《ぼくらのマーチ》(作曲:新垣 隆)《Time No Longer ―もはや時がない―》(作曲:権代 敦彦)の2作品のほか、ドイツ ロマン派の作曲家による歌曲2作品、J.P.スーザの初期作品《マーチ「レヴュー」》、そして人気楽曲である《フェスティヴァル・ヴァリエーション》(作曲:C.T.スミス)を演奏。特にスーザは小澤 俊朗先生がこれまでSHOBI で取り上げ続けてきた作曲家で、演奏会の中で「小澤先生の意志を継いでいくという意味を込めて選曲した」と大井先生が話されていました。

第2部からは小澤 俊朗先生の指揮と大井先生の司会進行で、ゲストである東京ブリリアントブラスが登場。《ストライク・アップ・ザ・バンド》(作曲:G.ガーシュイン)で華やかに幕が開け、吹奏楽でも人気の作品である《アルセナール》(作曲:J.ヴァン=デル=ロースト)のほか《狂詩曲「フニクラ・フニクラ」》(作曲:L.デンツァ/編曲:後藤 洋)、ブラスバンドの大作《ドラゴンの年》(P.スパーク)を演奏いたしました。

第2部の後半では再び尚美ウインドが登場し、引き続き小澤先生の指揮で《グラデュエーション・デイ・マーチ》(作曲:真島 俊夫)《吹奏楽のための交響的瞬間》(作曲:兼田 敏)《プラハ1968のための音楽》(作曲:K.フサ)の3曲を演奏。いずれも、長く尚美ウインドの指揮者を務められた小澤先生の「思い出の楽曲」だそうで、それぞれのエピソードを語られていました。

最後は尚美ウインドと東京ブリリアントブラスの合同演奏で《行進曲「威風堂々」第1番》(作曲:E.エルガー)を演奏し、華やかに演奏会のフィナーレを飾りました。

たくさんのご来場、ありがとうございました!

プログラム

  • [第1部] 指揮:大井 剛史

  • ≪演奏:尚美ウインドオーケストラ≫
  • ぼくらのマーチ/新垣 隆
  • Time No Longer ーもはや時がないー/権代 敦彦
  • Morgen ! 〜「4つの歌曲」より/R.シュトラウス (大橋 晃一 編)
  • 「献呈」〜歌曲集《ミルテの花》より/R.シューマン (伊藤 康英 編)
  • マーチ「レヴュー」/J.P.スーザ
  • フェスティヴァル・ヴァリエーション/C.T.スミス
  • [第2部] 指揮:小澤 俊朗

  • ≪演奏:東京ブリリアントブラス≫
  • ストライク・アップ・ザ・バンド/G.ガーシュイン
  • コンサートマーチ「アルセナール」/J.ヴァン=デル=ロースト
  • 狂詩曲「フニクリ・フニクラ」/L.デンツァ (後藤 洋 編)
  • ドラゴンの年/P.スパーク
  • ≪演奏:尚美ウインドオーケストラ≫
  • グラデュエーション・デイ・マーチ/真島 俊夫
  • 吹奏楽のための交響的瞬間/兼田 敏
  • プラハ1968のための音楽/K.フサ
  • ≪合同演奏:尚美ウインドオーケストラ&東京ブリリアントブラス≫
  • 行進曲「威風堂々」第1番/E.エルガー