尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科

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【イベントレポート】第14回 全日本高等学校吹奏楽大会 in 横浜

尚美ウインドオーケストラ / 指揮:佐藤正人 / サクソフォーン独奏:原博巳

2012年11月10日(土)、11日(日)の2日間にわたって横浜みなとみらいホールで開催された『第14回 全日本高等学校吹奏楽大会 in 横浜』に、尚美ウインドオーケストラがゲスト出演しました。

全国各地の高等学校吹奏楽部が出演するこの吹奏楽の祭典。今年も二日間合計で40もの団体が熱演を繰り広げました。

尚美ウインドオーケストラはゲストとして、2日目後半の部の最後に演奏。大会会長・遠山詠一先生の指揮で「スワニー」、本学客員教授・佐藤正人先生の指揮で「コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディー」「見上げてごらん夜の星を」を披露。
前半2曲はSHOBI JAZZ ORCHESTRAと、最後の1曲はサクソフォーンの原 博巳先生(ソプラノからバリトンまで4本持ち替え!)とそれぞれ共演しました。

なお、2日間の大会期間中、会場アナウンスや各団体の紹介MC、表彰式などの司会を担当したのは本学声優学科在学生の長谷川 歩美さん、宮原 彩さんのお二人でした。

お聴きいただいたみなさま、ありがとうございました!

演奏曲目 作曲者名 出版社
スワニー George Gershwin / 前田憲男 編曲 未出版
コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディー パトリック・ウィリアムズ / サミー・ネスティコ 編曲 未出版
見上げてごらん夜の星を
(サクソフォーン独奏:原 博巳(Sop.&Alt.&Ten.&Bar.)
いずみたく、ルロイ アンダーソン / 宮川彬良 編曲 Hustle Copy

【イベントレポート】シエナ・ウインド・オーケストラ&尚美ウインドオーケストラ 提携記念コラボレーションコンサート2012

2012年9月25日、サントリーホールにて「シエナ・ウインド・オーケストラ&尚美ウインドオーケストラ 提携記念コラボレーションコンサート2012」を開催しました。

日本を代表するプロフェッショナルな吹奏楽団であるシエナ・ウインド・オーケストラとは昨年協定を締結して以来、これまでも文京シビックホールでのバンダやエキストラという形での共演をはじめ、多面的な協力活動を展開してきましたが、今回ついにサントリーホールという日本屈指のコンサート・ホールで本格的なコラボレーションコンサートの共同開催が実現しました。

このコンサート、ただ2つのバンドの演奏が聴けるだけではなく、大編成の合同バンドによる演奏や、「ガチンコ対決!」と銘打って客席の皆様にどちらの演奏がよかったかを投票してもらう試みも盛り込まれたユニークな演奏会。
指揮は尚美、シエナ、合同演奏ともに大井剛史氏。ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉の常任指揮者や山形交響楽団指揮者を務め、緻密かつ表情豊かな音楽作りが印象的なマエストロです。また、開演前のホワイエでは「同じ指揮者で別のバンドの演奏が聴ける機会も珍しい」との声も聞かれました。
案内役は司会者の朝岡 聡氏とゲスト審査員のさかなクン。テレビなどでおなじみのお二人、実は共に吹奏楽部出身だそうで、親しみやすいトークでコンサートを盛り上げてくださいました。さかなクンはそれぞれのバンドに応援の横断幕(直筆!)を持参するほどの気合いの入りよう。

■尚美ウインドオーケストラ

2012年度の吹奏楽コンクール課題曲「じゅげむ」を、若々しいはつらつとした尚美ウインドらしい演奏で聴かせ、コンサートの幕開けを飾りました。
続く「マカレナ」でソリストを務めたのはシエナのトランペット奏者、砂川 隆丈さん。輝かしいトランペットの音色と華麗なるテクニック、そして指揮者との掛け合いのパフォーマンスも大好評でした。
なお、砂川さんは実は尚美出身(参考:「プロに訊け」[特別編] トランペット奏者 本間千也・久良木 文・砂川隆丈 各氏による鼎談 – 2010年4月掲載)。砂川さんのほかにも、シエナには尚美出身だったり尚美の講師を務めるメンバーが何人も在籍しています。 
「コンサート・バンドとジャズ・アンサンブルのためのラプソディ」は、コンクールなどでよく演奏される通常の吹奏楽編成ではなく、吹奏楽とビッグバンドがひとつのステージに並ぶ本来の編成で演奏しました。
ビッグバンドのパートを担当したのはポップスコンテンポラリー学科の学生を中心に編成されたSHOBI JAZZ ORCHESTRA。各楽器のアドリブ・ソロはもちろん、サクソフォーンのプレイヤーがフルートやバスクラリネットに持ち替えて音色を変化させるなど際立った演奏を披露。楽曲が持つオリジナルのサウンドを追求すると共に、SHOBI のひとつの特徴である「学科を超えたコラボレーション」も体現しました。

■シエナ・ウインド・オーケストラ

各楽器のソロと豊かな歌心が印象的で「さすがプロ!」と思わせるような「さくらのうた(2012年度コンクール課題曲)」に続き、シエナが得意とするアルフレッド・リードの作品を2曲。
「バラード」のアルトサクソフォーン独奏は尚美コンセルヴァトアールディプロマ科 2年の中島麻美さん。尚美で学んで6年目の大舞台、リード珠玉の美しい旋律を情緒あふれる音色でたっぷりと聴かせてくれました。演奏後は一緒に演奏したシエナのメンバーからも暖かい拍手が送られました。
続く「アルメニアン・ダンス パートI」は、シエナにとって創立以来ずっとコンサートやレコーディングで度々演奏してきた”十八番”であるだけでなく、指揮者の大井氏にとっても「中学生の頃に初めて指揮した曲」という思い入れの強い作品。大井氏の情熱的な指揮にシエナが全力で応えた快演は、耳の肥えたシエナ・ファンの方でも十分に楽しめるものだったでしょう。

■合同演奏

バンダを含め総勢106名による大編成の合同バンド。ステージ上はシエナのメンバーと尚美ウインドのメンバーがちょうど交互に並ぶように配置され、学生にとってはまさに「プロ奏者の間近で演奏できる」絶好の機会となりました。また、「カタコンブ付近の松」の舞台裏トランペットなど重要なソロ・パートを尚美ウインドのメンバーが受け持つ場面も。
「アッピア街道の松」では、まるで背後のオルガンが鳴っているかのように錯覚するほど大迫力のサウンドがサントリーホールに響き渡りました。もちろん迫力だけではなく、「音色が美しくて、思いが入った演奏」という大井氏の演奏後の言葉通り、中間楽章の弱奏部では息を飲むほど繊細な音色が紡ぎ出され、吹奏楽という形態の表現の幅の広さを十二分に感じられる演奏で、シエナのプロとしての真摯さと尚美の学生のひたむきさが合わさって、大きなひとつの音楽が生み出されていました。

この演奏のあと、会場投票による「ガチンコ対決!」の結果がさかなクンより発表されました。
結果は「シエナ1,056票 vs 尚美397票」(※総来場者数1,694名、有効投票者数1,453票のうち)とシエナの圧勝でしたが、終演後の会場からは「どちらの演奏もよくて、どっちかに決められず投票できなかった!」という声も。

アンコールではシエナのコンサートで定番となっている、楽器をお持ちいただいたお客様も加わって「星条旗よ永遠なれ」の大合奏。ステージに乗り切らないほど多くの皆さんに参加していただき(指揮者も大井氏含め3人!)、さかなクンもコントラバスクラリネットで参加!客席の手拍子も合わさって、大歓声の中コンサートは幕を閉じました。

今回のコラボレーションコンサートを皮切りに、今後もシエナ・ウインド・オーケストラとの産学協力協定を活かした様々な活動を続けていきます。

【プログラム】

指揮:大井 剛史/司会:朝岡 聡/ゲスト審査員:さかなクン

〜尚美ウインドオーケストラ〜
吹奏楽のための綺想曲「じゅげむ」 (2012年度 全日本吹奏楽コンクール 課題曲III)/足立 正
トランペットとバンドのためのマカレナ/B.モンテルデ (岩井 直溥編)
トランペット・ソロ:砂川 隆丈 (シエナ・ウインド・オーケストラ)
コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディ/P.ウィリアム

〜シエナ・ウインド・オーケストラ〜
さくらのうた (2012年度 全日本吹奏楽コンクール 課題曲I)/福田 洋介
バラード(アルト・サクソフォーンとバンドのための)/A.リード
サクソフォーン・ソロ:中島 麻美 (尚美コンセルヴァトアールディプロマ科)
アルメニアン・ダンス パート I/A.リード

〜合同演奏〜
交響詩「ローマの松」/O.レスピーギ (木村 𠮷宏編)
[アンコール] 星条旗よ永遠なれ/J.P.スーザ (※会場合同演奏)

【イベントレポート】SHOBI BAND FESTIVAL 2012<吹奏楽コンサート>

2012年9月11日、尚美バリオホールにて「SHOBI BAND FESTIVAL 2012<吹奏楽コンサート>」を開催しました。管弦打楽器学科、および音楽総合アカデミー学科 管弦打楽器コースの学生を中心に編成された2つのバンドが出演し、「吹奏楽演習」の春季授業で学んだ成果を披露しました。

■SHOBI シンフォニックバンド (指揮:高梨 裕久/客演指揮:鈴木 英史)

管弦打楽器学科(2年制)、音楽総合アカデミー学科(4年制)の学生で編成されたバンドです。高梨裕久先生の指揮で、古今東西の吹奏楽オリジナル作品をそれぞれの楽曲の魅力をたっぷり引き出した演奏を聴かせてくれました。
「ピエトロ・モンタージュ」は作曲者である鈴木英史先生を客演指揮に迎え、作曲者ならではの解釈を盛り込んだダイナミックな演奏を披露しました。

プログラム

ホワイトウォーター・フェスティヴァル/D.シェイファー
子供のマーチ「丘を越えて彼方へ」/P.グレインジャー
ピエトロ・モンタージュ/鈴木 英史 <Guest Conductor:鈴木 英史>
剣士の入場/J.フチーク

■SHOBI ウインドシンフォニー (指揮:佐藤 正人)

管弦打楽器学科(2年制) 管弦打楽器コース、および音楽総合アカデミー学科(4年制) 管弦打楽器コースの上級生を中心に組織されたバンドです。佐藤正人先生の熱い指揮の下、4作品を演奏しました。後半3曲はいずれも本学講師陣の手による作品で、作曲者が客席で見守る中での演奏。
また、「おほなゐ〜その後〜」の演奏前には、作曲者の天野正道先生がこの作品が書かれた経緯などについて解説され、作曲のきっかけとなった1995年の阪神淡路大震災、また奇しくもこの日の1年と6ヶ月前に起きた東日本大震災、ふたつの被災地や被害に遭われた人々に思いを馳せる機会となりました。

プログラム

アンティフォナーレ/V.ネリベル
セルゲイ・モンタージュ/鈴木 英史
おほなゐ〜その後〜/天野 正道
キャプテン・マルコ/広瀬 勇人

【イベントレポート】SHOBI BAND FESTIVAL 2012<マーチング&ポップスウインドコンサート>

2012年9月5日、尚美バリオホールにて「SHOBI BAND FESTIVAL 2012<マーチング&ポップスウインドコンサート>」を開催しました。

■SHOBI マーチングバンド (指導:生乃久法、島津 江味)

管弦打楽器学科 吹奏楽・マーチングコースの学生を中心に編成されており、演奏のみならずドリルデザインや楽曲アレンジなどマーチング指導に必須の技術も実践的に学んでいます。今回は「2012〜Holst〜」がテーマ。有名な「吹奏楽のための第一組曲」をベースに、バッテリーショーなども織り交ぜた多彩なステージ・マーチング・ショーを披露しました。また、音響・映像学科の協力による照明演出もショーに花を添えました。

■SHOBI ポップスウインドオーケストラ (指揮:オリタ ノボッタ)

管弦打楽器学科 管弦打楽器コースの学生を中心に組織された、吹奏楽編成でのポップスレパートリーの奏法を研究・習得するためのバンドです。
今回のコンサートはジャズ&ポップスのスタンダードナンバーからアニメソングまで幅広いプログラムで、大人数のトランペット・セクションをフィーチャーしたり、観客に手拍子を求めて一緒に盛り上がったりとノリノリのステージを繰り広げました。司会を務めた2人のトークも軽妙で、客席の好評を得ていました。

プログラム

A列車で行こう/Billy Stayhorn
ストレート・アヘッド/Sammy Nestico
イエスタディ/J. Lenon & P. McCartney
スマイル/Charlie Chaplin
ハリー・ジェームスに捧ぐ/arr.Sammy Nestico
蘇州夜曲/服部 良一
スペイン/Chick Corea
マンテカ/Dizzy Gillespie
[アンコール] ウィーアー!/田中 公平

【イベントレポート】コンチェルトの夕べ 2012 〜後期ロマン派の名曲〜

2012年7月4日(水)、尚美バリオホールにて「コンチェルトの夕べ 2012」を開催しました。

昨年まで「ピアノコンチェルトの夕べ」として開催され好評を得ていたこの演奏会、今年はさらにサクソフォーンのソリストも登場し、後期ロマン派の中でも特に有名な協奏曲をそれぞれ取り上げました。

3名の若きソリストが奏でる研かれた音楽が、SHOBI シンフォニーオーケストラのロマンティックな音色とともに満席のホールに響いていました。

曲目 ソリスト
弦楽セレナード ハ長調 作品48より: 第2楽章 ワルツ
(P.チャイコフスキー)
アルト・サクソフォーンと弦楽オーケストラのための協奏曲 変ホ長調
(A.グラズノフ)
Alto Saxophone: 大木 麻衣
(コンセルヴァトアール ディプロマ科 管打楽器専攻 1年)
ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
(E.H.グリーグ)
Piano: 木暮 里佳
(音楽総合アカデミー学科 鍵盤コース アコースティックピアノ専攻 4年)
ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
(P.チャイコフスキー)
Piano: 桑鶴 舞
(音楽総合アカデミー学科 鍵盤コース アコースティックピアノ専攻 4年)
指揮:横島 勝人 / 管弦楽:SHOBI シンフォニーオーケストラ