尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科

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【特別講座レポート】須川展也氏によるサクソフォーン公開レッスン&ミニリサイタル

2009年10月13日、SHOBI 本館2F コンベンションルームにて、サクソフォーン奏者 須川展也氏による「サクソフォーン公開レッスン」を開催しました。

受講者と曲名は以下の通りで、そのレッスン内容は奏法のことから人前での話し方、メンタルのことまで多種多様。「プロ奏者として取り組むべきもの」「演奏する作品のスタイル(構成・和音進行・曲の特徴など)を理解した上での演奏方法」をわかりやすい説明で指導して下さいました。

【公開レッスン受講者 及び 受講曲】
藤井一弥(管弦打楽器学科)/「プロヴァンスの風景よりII・V」(ポール・モーリス)
中島麻美(アカデミー学科 管弦打楽器専攻)/「プレリュード、カダンスとフィナール」(デザンクロ)
小林正憲(ディプロマ科 管打楽器専攻)/「協奏曲」より第1楽章(ラーション)

公開レッスンのあとは場所をバリオホールに移し、須川氏によるミニリサイタルがスタート。
グラズノフの「サクソフォン協奏曲 変ホ長調」とイベールの「アルトサクソフォンと11の楽器の為の室内小協奏曲」を美しい音色で披露して下さいました。

【須川展也プロフィール】
東京芸術大学卒業。サクソフォーンを大室勇一氏に師事。第51回日本音楽コンクール管楽器部門1位なしの2位、第1回日本管打楽器コンクール・サクソフォン部門において第1位を得てデビュー。比較的認知度の浅いクラシック・サクソフォンの分野に脚光を浴びさせ、若者たちの目標的存在となっている。 94年村松賞、出光音楽賞受賞。98年JT音楽家シリーズのテレビCMに出演し、圧倒的な人気を得た。2001年2月にはNHK交響楽団の定期公演で、シャルル・デュトワの指揮による西村朗作曲のサクソフォン協奏曲を演奏。名曲と名演が大きな反響を呼んだことは記憶に新しい。日本のほとんどのオーケストラと共演を果たすほか、イーストマン・ウインド・アンサンブル、パリギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団とも共演。世界的な評価を得ている。現在、東京佼成ウインドオーケストラ コンサートマスター。

【特別講座レポート】ティモシー・モリソン氏によるトランペット公開レッスン&ミニコンサート

2009年7月13日、SHOBI 本館内「M804教室」において、元ボストン交響楽団 首席トランペット奏者 ティモシー・モリソン氏(本学客員教授)によるトランペット公開レッスンを開催しました。

受講者 受講曲
松田隼大(管弦打楽器学科1年) Hungarian Melodies/Vincent Bach
石川梨紗(管弦打楽器学科2年) KONZERT C-dur fur Trompete & Klavier or Orgel/Tomaso Albinoni
Baluginara Brass(ディプロマ科金管専攻生) Quintet No.1 より第3楽章/Victor Ewald

トップバッター松田君の演奏を聴いてのモリソン氏のひとこと

「Oh!Amazing!今までたくさん公開レッスンをやってきたけど、ここまで何も言うことのない演奏ははじめて聴いたよ!」

との第一声で始まった公開レッスンは、今回も音楽表現・奏法・曲の取り組み方にいたるまで、ひとりひとりていねいにアドバイスをしながら進みました。
金管五重奏「Baluginara Brass」のレッスンの時には「エンパイアブラスで演奏していた頃はメンバーでこういう練習をしていたよ」という裏話(!?)まで話してくださり、超実践的なアドバイスに学生はメモを取りながら熱心に聞き入っている様子でした。

公開レッスンの後は場所をバリオホールに移しミニコンサートがスタート。
本学講師・宮澤聰宏先生とのデュオ、ピアノ伴奏やマイナスワン音源を使ってのソロ、宮澤先生&本学講師・坂本浩志先生がパーカッションに加わってのジャズ、楽器からマイクに持ち替えてのモリソン氏の歌唱まで、短い時間ながらも盛りだくさんの内容となりました。(終演後のサイン会も大盛況!)

映画「7月4日に生まれて」の中で聴ける演奏はモリソン氏のものですが、このミニコンサートでの同名曲の実演に涙を浮かべながら聴き入る学生の姿がまた印象的でした。

【特別講座レポート】 ロイヤル・コンセルトヘボウ管 首席Trp.奏者 フリッツ・ダムロウ氏による公開レッスン

■公開レッスン

2008年7月15日、SHOBI 本館8F「M804」教室にて、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 首席トランペット奏者 フリッツ・ダムロウ氏による公開レッスンを行いました。

受講生は、管弦打楽器学科2年・谷口敬基君、音楽総合アカデミー学科 管弦打楽器専攻4年・岩波俊光君、コンセルヴァトアールディプロマ科 管打楽器専攻1年・関根志郎君 の3名。

1人約40分の時間を使い、演奏を聴いた上での改善点とその練習法をダムロウ氏が丁寧に説明して下さいました。その内容はブレストレーニングからアンブシュアの強化方法、表現の考え方、メンタルトレーニングのことまで多種多様。
ユーモアを交えながらも非常に説得力のある同氏の説明と「手本」に、集まった学生たちはメモを取りながら真剣に聞き入っていました。

■ミニリサイタル&質疑応答

公開レッスンの後は場所をバリオホール(本館 2F)に移しダムロウ氏によるミニリサイタルを開催。ラヴェルの「ハバネラ」等計3曲がホールに響き渡りました。
速いパッセージやリップトリル、ポルタメント等でさまざまな見せ場を作りながらも、それが「テクニックを見せつける」ようなものではなく、あくまで「音楽的な」演奏に終始していたことには、学生たちからも感嘆の声があがっていました。

リサイタル後は質疑応答コーナー。「演奏する上で一番心がけていること」「日々の練習のこと」「奏法に関すること」等、学生から出た質問にひとつひとつ細かく答えてくださいました。
質問が出るたび、その学生の所まで行きそこで返答をする、というスタイルに、ダムロウ氏の人柄が垣間見られました。

【特別講座レポート】 ティモシー・モリソン トランペット公開講座

本日(2008年4月14日)、SHOBI 本館2F コンベンションルームにて、本学客員教授 ティモシー・モリソン氏によるトランペット公開レッスンを行いました。

レッスン受講者は、管弦打楽器学科・加藤和美、音楽総合アカデミー学科 トランペット専攻・谷本洋一、コンセルヴァトアール・ディプロマ科 トランペット専攻・高 長行の3名。
各受講者に割り当てられた40分間を使い、モリソン氏がひとつひとつ丁寧に、演奏や表現のポイント・改善点をアドバイスしてくださいました。その分かり易く的確な指示に、受講者はもとより多数集まった聴講生たちも真剣な表情。

受講者 曲目
加藤和美(管弦打楽器学科) ソナタ 第1・2楽章(T.ハンセン作曲)
谷本洋一(音楽総合アカデミー学科) トランペット協奏曲(ネルーダ作曲)
高 長行(コンセルヴァトアール ディプロマ科) クロマティックトランペットとピアノのためのソナタ(J.ユボー作曲)

公開レッスン後は、場所を同フロアの「バリオホール」に移しモリソン氏のミニコンサートを開催。
クラシックから「枯葉」等のジャズナンバーまで、約40分間に渡り熱いステージが繰り広げられました。
途中、本学講師・宮澤聰宏先生とのデュオや、宮澤先生・坂本浩志先生(Trb.講師)をゲストパーカッションプレイヤー(!)に迎えての演奏もあり、普段見慣れない先生の姿に学生たちから驚きの声も…。

ミニコンサートの興奮冷めやらぬまま行われたサイン会も異様な盛り上がりをみせ、予定時間を越えて照明が落とされてもなお学生の列が途絶えないという大盛況ぶりでした。

【ティモシー・モリソン プロフィール】
1955年アメリカ、オレゴン州生まれ。ニューイングランド音楽院でトランペットをロジャー・ヴォアザン氏、アルマンド・ギダーラ氏に師事し、同音楽院より最優秀卒業者賞を授与されている。
24歳で名門ボストン交響楽団に入団。1984年同楽団を一時離れ、「エンパイヤブラス」に参加、「エンパイヤブラス」では世界を各地で演奏活動を展開、その公演回数は年間100公演にもおよんだ。1987年、彼はボストン交響楽団に副首席として復帰、その後首席奏者に就任、1997年まで首席を務めた。
一方ポップスの分野では巨匠ジョン・ウィリアムス氏の絶大な信頼を受け、アポロ13号、JFK、プライベートライアン、7月4日に生まれて など数多くの映画音楽の録音に参加している。
現在フリーランスの奏者として世界各地のオーケストラに招かれて客演、また指導者としても各国よりマスタークラスに招かれている。更に近年はサイトウキネン・オーケストラ、東京オペラの森オーケストラメンバーとしても活躍している。

【特別講座レポート】バイエルン放送響 首席トロンボーン奏者、トーマス・ホルヒ氏による公開講座&ミニコンサート

本日、バリオホール(SHOBI 本館2F)にて、バイエルン放送交響楽団首席トロンボーン奏者、トーマス・ホルヒ氏による公開講座&ミニコンサートを開催しました。

まずはミニコンサートからスタート。
「私がとても大切にしている曲を演奏します。この作曲家の作品は”無機的だ”なんて言われたりもしますが、決してそれだけではなく、暖かい部分もあるのだ、ということを伝えたいです。」という言葉に続いて演奏されたヒンデミット作品に始まり、バーンスタインの小品他数曲が約30分間に渡り演奏されました。

続いて、トロンボーン公開講座がスタート。
まずは、管弦打楽器学科1年・西田真南さん、音楽総合アカデミー学科(管弦打楽器専攻)3年・濱田伸吾君のソロレッスンです。
西田さんは「Concerto for Tronbone」(N.Rimsky-Korsakov)、濱田君は「Trombone Concertino」(F.David)を取り上げ、それぞれ、演奏に関する解釈やコントラストの付け方、毎日やるべき基礎練習の方法についてアドバイスをいただきました。

ソロレッスンの後はアンサンブルレッスン。
トロンボーンカルテットの取り上げた「天地創造」(ハイドン)、トロンボーンクワイアーが取り上げた「パッサカリアとフーガ」(J.S.バッハ)について、音色の変化の付け方や表現の仕方を中心に、実演を交えて丁寧に指導して下さいました。
公開講座終了後はサイン会!大勢の学生がホルヒ氏のCDを片手に列を作っていました。

【トーマス・ホルヒ プロフィール】
ドイツ生まれ。ケルン音楽大学で学ぶ。ドイツARD国際コンクールでドイツ人として初めて入賞。故・カラヤンの下、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・トロンボーン奏者を務め、1990年よりバイエルン放送交響楽団 首席トロンボーン奏者。