2025.06.10
SHOBI
プロフィール
杉山 千佳(スギヤマ チカ)さん
ヤマハ音楽教室(講師)
音楽総合アカデミー学科(電子オルガンコース)2022年度卒業
青森県立青森東高等学校出身
―現在のお仕事の内容についてお聞かせください。
ヤマハ音楽教室で講師をしています。担当しているのはピアノとエレクトーンで、3歳から70代くらいまで、幅広い年齢の生徒さんを教えています。レッスンはグループと個人の両方で、場所も東京・千葉・埼玉など複数の教室を行き来しているので、けっこう動き回ってます(笑)。 週6日稼働で、平日は学校帰りの子どもたちがメイン、午前中には大人の生徒さんのレッスンがあります。「青春ポップス」という中高年向けの歌のクラスも担当しています。伴奏をしながら、みなさんと一緒に昭和歌謡などを楽しむという、ファシリテータ的な役割も担っています。
―お仕事をする上での「やりがいを感じたエピソード」について教えてください。
やっぱり、生徒さんが「今日も楽しかった!」と笑顔で帰ってくれる瞬間が一番のやりがいです。特に、小さい子がママに「楽しかった〜」と言ってるのが後ろから聞こえてきた時は、よし!と嬉しくなります。 大人の生徒さんも、「レッスンが息抜きで楽しみなんです」なんて言ってくださると、音楽を通して誰かの生活に寄り添えているんだなと実感します。
―お仕事をする上での「大変だったエピソード」について教えてください。
発表会の準備は毎回なかなか大変です。グループで演奏するアンサンブルでは、生徒のレベルに合わせて楽譜をアレンジしなきゃいけないこともあって、「これ簡単すぎるかな?いや、難しすぎるかも...」と悩みながら何度も調整します。
―このお仕事を目指したきっかけについて教えてください。
在学中にエレクトーンの指導をしてくださった古賀かおり先生がヤマハのシステム講師でもあって、演奏も教え方もすごくかっこよくて、「こういう風に人に音楽を伝える仕事って素敵だな」と思ったのがきっかけです。 ちなみに母がピアノの先生だったので、楽器が家にあるのは当たり前の環境で育ちました。
―お仕事をする中で、普段から心がけていることをお聞かせください。
「決めつけないこと」と「最後まで話を聞くこと」を意識しています。たとえば、普段明るくて元気な生徒でも、発表会の本番前は緊張でいっぱいだったりします。一人ひとりの様子をよく見て、声かけやサポートを丁寧にするように心がけています。
―このお仕事に就くために必要な心構えを教えてください。
「自己研鑽」が大事だと思います。音楽の技術はもちろん、人としてもちゃんとした大人でいないと、生徒さんたちのお手本にはなれません。楽器を教えるだけじゃなく、接し方や話し方も大事な仕事のひとつなので、自分磨きはずっと続けていく必要があると感じています。
―将来の目標について教えてください。
大きな「夢!」という感じではないんですけど(笑)、これからも生徒さんたちと楽しく音楽を続けていけたらいいなと思っています。教えることも自分が楽しむことも、どちらも大切にしながら、この仕事をずっと続けていきたいです。
―ご自身の就活の進め方について教えてください。
私は3年生の頃には「ヤマハの講師になろう」と決めていたので、早めに資料を取り寄せたり、先生に相談したりして準備を始めました。面接や動画の提出もあるので、講師の先生にたくさんアドバイスをもらいました。ヤマハの音楽講師には演奏と指導それぞれグレードという検定制度があって、グレードを持っていないとレベルの高い上級クラスを教えられないんです。尚美にはグレードの試験官をやられている先生はじめ頼りになる先生がたくさんいらっしゃったのですごく心強かったです。
―在学中にやっておいてよかった活動はありますか?
先ほどお話したグレード試験対策を在学中にしっかりできて良かったです。早めに取り組んでおいて損はないと思います。あと、オープンキャンパスのウェルカムライブで人前で演奏したりMCをした経験も、今すごく役立っています。
―現在就活中の後輩に向けて、メッセージ・アドバイスをお願いいたします。
「なんとかなります!」と言いたいです(笑)。不安はもちろんあると思いますが、一歩踏み出せば何とかなるものです。私も不安でいっぱいでしたけど、動いてみたら周りが支えてくれて、ちゃんと道が開けてきました。どんな準備も、絶対に将来に活きるので、自分を信じて前に進んでください!
(取材日:2025年6月)
※卒業学科は卒業当時の名称です。