2026.01.26

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【My Story】花形 渉さん|株式会社スターダストプロモーション勤務

mystory_stardust_hanagata.jpgプロフィール

花形 渉(ハナガタ ワタル)さん
株式会社スターダストプロモーション勤務
音楽総合アカデミー学科2012年度卒業

―現在のお仕事の内容についてお聞かせください。

最初はスターダスト社の音楽出版部門でインターンとしてA&R*¹のアシスタント業務からスタートしました。5年ほど経験した後に現在の部署へ異動して、マネージメントのチーフとして業務を行っています。TEAM SHACHI(旧チームしゃちほこ)を昨年12月の解散ライブまで担当し、現在は新人グループの立ち上げ準備を行っています 。A&Rとして音楽制作・宣伝まわりに携わっている経験とマネージメントと両方の経験があることが自分の特徴だと思っています。

―お仕事をする上での「やりがいを感じたエピソード」について教えてください。

担当しているタレントと本当の意味で「信頼関係」を築けたと感じた瞬間です。マネージメントをしていると、どれだけ付き合いが長くてもボタンの掛け違いが積み重なると、修復不可能になってしまうことがあると思います。だからこそ、日々の対話で本当に理解し合えているか、細かく向き合うことを大切にしています。13年半担当したグループを解散まで担当させていただいたことはとても大きかったです。社内調整、関係各所への提案、深く関わらせていただいていた地元や今までご一緒させていただいてきた沢山の方々との関係も考慮しながら、グループやメンバー、応援してくださっているファンのみなさまの今後にとって最善なことはなんだろうと向き合った分、時間が進むにつれて思いが届いたと感じることが増えたり、想像していた以上のことも沢山起きて、そういった 中で仕事を全うできたことは、何よりのやりがいでした 。今まで向き合い続けてきたことだったり、やってきたことが肯定されたような気持ちがしました。

―お仕事をする上での「大変だったエピソード」について教えてください。

入社当初、学科が音楽ビジネス系だったのでレコーディングについての専門知識がなさすぎて苦労したことです。入社した時はMP3*²とWAV*³の違いすら分かっていませんでした(笑)。レコーディングはなんとなく想像がつきますが「トラックダウン*⁴って何でしょう?」というレベルで、事務所とレコード会社の違いも正直よく分かっていなかったです(笑)。仕事となると「音楽の専門学校を出ているなら知っている」という前提で会話は割と進んでいくことが多かったのですが、当時は、「ハイ!」と返事をしながら、こっそり机の下で必死にスマホで単語を検索する、なんてことを繰り返していました(笑)。
自分の場合は、20代のうちにマネジメントとA&Rの両方を経験させてもらえたのは恵まれた環境だったと思っています 。

―このお仕事を目指したきっかけについて教えてください。

音楽業界全体に興味を持ったのは中学生の頃です。友達の影響もあり、J-POP、邦ロックから洋楽と幅広く音楽を聴いていました。やがてお小遣いをCDにつぎ込んだり、友達の家でみんなでギターを触ってみたりするようになりました。高校卒業後の進路決定の時には、音楽業界で働きたい、と漠然とですが決意して尚美に入学しました。--お仕事をする中で、普段から心がけていることをお聞かせください。「相手へのリスペクトを忘れないこと」です。どんな年齢のタレントやアーティストでも「この子がいるから自分はご飯が食べられている」という事実は忘れないようにしています。上から目線にはならず、10代と仕事の話をする時も敬語を使います。相手が萎縮してしまう場合もあるかと思うので、そのときは普段の何気ない雑談から目線や会話の内容を合わせて話すように心がけています。オンとオフを使い分けながら、向き合う姿勢を大切にしています 。

―このお仕事に就くために必要な心構えを教えてください。

もしそのタレントの担当でなくなったとしても、肩書がなくなっても、自分自身(個人)として周囲から「また一緒に仕事がしたい」と思ってもらえるような人間になれているようにということは意識をしています。常に周りの気持ちや状況に配慮して行動して、"自分はいなくても仕事は絶対まわる、でも自分がいないと仕事をまわすのがちょっと大変だな"と周囲から思っていただける存在を目指すことが大切だと思っています 。

―将来の目標について教えてください。

個人的な将来の目標ですが、出身地である山梨県で自分が携わってきたエンタテインメントの文脈から何かできるといいなと思っています。 今でも月に1回は帰るほど地元が好きなのですが、山梨はライブツアーの開催地として飛ばされてしまうことも多い印象があり、いままでの経験を活かして、将来的には山梨でもいろいろとやりたいと思っています。--ご自身の就活の進め方について教えてください。先生方とたくさん話をしたり、人との繋がりを大切にしたいと思っていました。自分の場合は、キャリアセンターによく遊びに行っていたことが、結果的に今の職場への入社に繋がりました。エントリーシートや面接で落ちたときは必要以上に引きずらず、わりとさっくりと気持ちを切り替えるようにしていました(笑)。一度で決まることは少ないから、繰り返す中で将来への思いがみえてきたのかなと思います。

―在学中にやっておいてよかった活動はありますか?

「広く浅く」でも全然いいと思うのですが、音楽業界に関わることや色々なツールに触れておいたことです。在学中、インディーズ事務所で資料発送のお手伝いをさせていただいたり、ライブハウスでバンドの物販を手伝わせていただいたり、様々なことを経験しました。また、IllustratorやPhotoshop、動画編集ソフトのFinal CutやPremiereなどを「遊び」の延長で触っていました。プロのように極めないと、ということではなくて「こういうソフトを使えば、大体こういうことができる」ということが感覚的に分かっているだけで、社会人になったときにプロのデザイナーさんやエンジニアさん、制作会社などと会話をする時の「入り口」がなんとなく分かるため、現場での会話やコミュニケーションにリスペクトをもって色々と話ができる気がするのと、実際に自分の場合もこの経験が良い影響を与えてくれたのかなと実感しています。あとは、友達といっぱい遊んだことも間違いなく今の糧になっています。今でも、同級生や一緒に遊んでいた後輩と現場や職場で会うとやっぱり嬉しくて自然とテンションがあがります(笑)。

―現在就活中の後輩に向けて、メッセージ・アドバイスをお願いいたします。

音楽系やエンタメ系の職種は、特に転職も多い職業だと感じています。だからこそ、最初から選びすぎず、まずは飛び込んでみる気持ちが大切かもと今は思っています。やりたいこと、やりたくないこと、違和感を覚えること、面白いと感じることなど、さまざまな経験を実践の中で積み重ねていくことで、少しずつ自分の軸が見えてくると思いますし、その先で、最終的に目指したい仕事や関わりたい分野にたどり着けたら良いのではないかと。あくまでも一案ではありますが(笑)。


A&R*¹="アーティスト・アンド・レパートリー("Artists and Repertoire")"の略。アーティストと作品を担当し、楽曲制作や作品の方向性をプロデューサー的視点で統括する役割。制作現場とレーベル内の宣伝・マーケティング部門をつなぎ、リリースまでの全体設計に関わる仕事。

MP3*², WAV*³=音声データのファイル形式。

トラックダウン*⁴=レコーディング用語。録音トラック(ボーカル、楽器など)をまとめ、音量・定位・音質を調整して1つの音源に仕上げる工程。

【関連リンク】
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(取材日:2026年1月)
※卒業学科は卒業当時の名称です。

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