2025.06.03
SHOBI
實山 裕汰(ジツヤマ ユウタ)さん
株式会社東舞トータルサービス勤務
音響・映像・照明学科(コンサートPA専攻)2020年度卒業
柏市立柏高等学校出身
―現在のお仕事の内容についてお聞かせください。
市川市文化会館に常駐し、管理業務を行っています。利用団体との打ち合わせ、舞台機構や照明・音響設備の仕込み・バラシ、公演当日のオペレートや立ち会いなどを担当しています。公演が安全かつ円滑に行われるよう、裏方として支えています。
―お仕事をする上での「やりがいを感じたエピソード」について教えてください。
会館はアマチュアの方が利用されることが多いのですが、公演が無事終了して、「ありがとう。楽しかったです」と笑顔で言っていただける瞬間にやりがいを感じます。
―お仕事をする上での「大変だったエピソード」について教えてください。
公演は安全が第一なので、ルールをしっかり守っていただく必要があります。ときには、お客様や主催者の方に対して「ストップ」をかけなければならない事もあり、その際は、ルールを遵守しつつ、ご要望に寄り添った新たな提案をすることが求められます。日頃から自分自身の「引き出し」を増やしておかなければいけないなと感じています。
―このお仕事を目指したきっかけについて教えてください。
高校時代は吹奏楽部に所属しており、定期演奏会などで舞台に立つ機会がありました。その時に、裏方として支えてくれる人たちの存在を意識するようになり、演者を輝かせる仕事に関心を持ちました。顧問の石田修一先生に相談したところ、尚美を紹介していただき、音響・照明・映像学科*のコンサートPA専攻を選びました。
―お仕事をする中で、普段から心がけていることをお聞かせください。
私たちにとっては365日の1日でも、お客様や演者の方にとっては1年に1回だったり、もしかしたら一生に一度だという可能性もある、ということを考えながらそのお客様のために仕事をするということを心がけています。
―このお仕事に就くために必要な心構えを教えてください。
常に勉強してお客様の要望に応える、ということが大事だと思います。新しい機材などの情報をネットやセミナーに参加して把握したり、同級生で同じ音響の仕事をしている仲間と定期的に会って情報交換をしています。
―ご自身の就活の進め方について教えてください。
興味がある求人には積極的に履歴書を送っていました。キャリアセンターに行って求人票を集めて同級生と中庭のテーブルに並べて、誰がどこに履歴書を送るか話し合った記憶があります。
―在学中にやっておいてよかった活動はありますか?
学外でプロの方と仕事をするのがいい経験になる、と思っていたので、友だちから紹介してもらった音響の会社などでイベントのPAのアシスタントをやりました。そこの方に音響系でどんな企業があるか聞くことができたのでよかったです。
―将来の目標について教えてください。
これからもより多くの公演を支えられるようになりたいです。毎年ご利用いただいている方から「實山さんがいるから安心して本番を迎えることができる」と思っていただける回数を増やしていきたいです。
―現在就活中の後輩に向けて、メッセージ・アドバイスをお願いいたします。
尚美で出会った仲間とは一生の仲間になると思うので、日頃から積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。また、在学中には学内でできる経験をできるだけ積むべきです。自分のやりたいことや意思を先生はじめ周囲に発信していくことが重要だと思います。
(取材日:2025年5月)
※卒業学科は卒業当時の名称です。