2024.12.23

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【My Story】草苅 香穂さん 堰口 羽音さん 鈴木 彩さん|株式会社データリーフ勤務

【My Story】草苅 香穂さん 堰口 羽音さん 鈴木 彩さん|株式会社データリーフ勤務

(写真左から)草苅 香穂さん|堰口 羽音さん|鈴木 彩さん

プロフィール
株式会社データリーフ勤務
草苅 香穂(クサカリ カホ)さん|東京都立東高等学校
堰口 羽音(セキグチ ハノン)さん|埼玉県立進修館高等学校出身
鈴木 彩(スズキ アヤ)さん|埼玉県立杉戸農業高等学校出身
ミュージックビジネス学科(アーティストマネージメント・ファンクラブ専攻)2023年度卒業

―現在のお仕事の内容についてお聞かせください。

堰口さん※以下、堰口 ファンクラブ事業部という部署に所属して、20組以上のアーティストや俳優などのファンクラブの業務を行っています。仕事の内容は、ファンの皆様への情報発信、ライブや舞台のチケット受付、ファンクラブイベントの制作、ファンクラブ会報の取材・写真撮影・文書作成などの制作全般、グッズ制作のアイディア出しから商品が確定したら業者とのやり取り、アーティスト本人との確認、出来上がったらイベントの現場やファンサイトでの販売など。ファンクラブのサービス内容に応じた様々な業務を行っています。現在は先輩の元につきながら業務を覚えている状況なんですが、仕事の相談も気軽にしやすい環境です。大変なこともあるんですが楽しく仕事をしています。

mystory_dataleaf_01.jpg―お仕事をする上での「やりがいを感じたエピソード」について教えてください。

草苅さん※以下、草苅 1,200人規模のファンクラブイベントを企画運営した際に、グッズやお土産などを並行して制作を行っていました。それぞれ制作業者が異なっていて、とても大変な仕事だったんですが、イベント終了後、ファンの方々がSNSにイベントの感想と一緒ににグッズの感想や写真を載せくださったり、また同じアーティストの他のイベントに、そのお土産やグッズを持ってきてくださっていたのを見て、とてもうれしかったし、あきらめずに制作してよかったな、と思いました。

鈴木さん※以下、鈴木 イチから制作したアーティストのグッズを会場で販売した際に、会場内で写真を撮ってもらったり何個も買っていただいたりしているのを見て、とてもやりがいを感じました。

堰口 アーティストのグッズを制作してファンクラブイベントで販売した際に、ファンの皆様が「かわいい」とか、「いっぱい欲しくなる」とか、言葉をかけてくださったときはとてもうれしくなります。また、イベントが終わった時に「楽しかった」と笑顔で出てくるファンの皆様の顔を見ると、やりがいを感じます。

―お仕事をする上での「大変だったエピソード」について教えてください。

堰口 アーティストによってファンの方々の年齢層が違うのでそれぞれのアーティストのファンの皆様に合ったグッズやイベントの内容を考えるときに大変だな、と感じます。

鈴木 カレンダーを制作した時に、アーティストの方とデザインや仕様を決めるために何度も意見のすり合わせをしたり、その上で発注したのにサンプルが届いてみたらイメージと違っていて他の業者にあたったり。最終的には納得のいくものができましたが、大変だな、と思いました。

草苅 ファンの方に刺さるような商品やイベント内容を考えることはとても楽しいんですが、同じようなイベントを前もやったことがあるとか他の人もやっていたとか、ありきたりなものになってしまうとファンクラブに入っている意味が薄れてしまうので、そこが難しいなと思います。それと、業者の方など外部の方とメールや電話でやり取りを行う際に自分のイメージなどを相手と共有するということが結構難しくて、言葉選びは大変だなと思っています。

―このお仕事を目指したきっかけについて教えてください。

草苅 私は、両親とも音楽が好きでファンクラブに入っていたので小さい頃からそのファンクラブの抽選で当たったチケットでコンサートに連れていってもらっていました。中学1年生のときに姉と一緒に行ったコンサートの終演後にお客様が笑顔で帰っていく姿を見た時に、業界の内側に入ったらきっと面白いだろうな、と思って音楽業界に入りたいと強く思いました。その後、自分がファンクラブに入ったり、ファンクラブに入ってる友だちに話を聞いてサービス内容がいろいろあるということを知って、自分もファンとアーティストをつなぐ架け橋になりたいな、と思ってファンクラブを目指しました。弊社は、最初に音楽エンタメ系の求人情報サイト(Qsicman)で見つけました。私がやりたいこととも一致してるな、と思って応募を考えていたら学校に求人票が来ていたので応募をして、無事入社することができました。

鈴木 私は、幼い頃から音楽がまず好きで、様々な場面で音楽に何度も救われてきたので今度は自分が支える立場になりたい、と思ったのがきっかけでした。弊社に入ろうと思ったのは、ファンクラブの運営だけでなくグッズの制作やコンサートの制作など幅広い仕事が経験できるので志望しました。

堰口 高校生の頃に入っていたファンクラブからアーティストの出演番組情報などがメールで届いていて、このメールは当たり前に来てると思ってたけど陰で支えてくれる人がいるからなんだ、と気づいたのがきっかけでファンクラブ運営の仕事に興味を持ちました。尚美に入学していろんなことを学んだ上で、やっぱりファンとアーティストをつないでいく仕事がしたいと強く思ったのでこの業界に入りました。弊社を選んだのは、いろんなアーティストのファンクラブをやっているのでいろんな経験ができると思ったからです。

―お仕事をする中で、普段から心がけていることをお聞かせください。

堰口 とにかく確認をたくさんすることです。私たちがメールマガジンなどで情報を発信したらファンの方に届いてしまうので、間違った情報はないか、この情報を発信していいのか、などとにかくたくさん確認をすることを常に心がけてます。

鈴木 情報解禁の日時が設定されていることがたくさんあるので、その取り扱いには特に気をつけています。会社の電話が鳴ったときや配達員の方がいらしたときは、その情報の会話を控えたり、どこから漏れるかわからないので家族内でも解禁前の情報は一切話さないということを普段から心がけてます。

草苅 言葉づかいやその言葉の使い方を意識するようにしています。メールマガジンやWEBコンテンツの文言を私たちが考えて発信するときは、誰が読んでも不快にならない言葉づかいは当たり前なんですが、簡潔に、ぱっと見ただけで情報が頭に入ってくる、ということも意識しています。

―このお仕事に就くために必要な心構えを教えてください。

草苅 これは3人の意見なんですが、ファンクラブの仕事は、やりたいと思っている仕事だけではなく想像以上に様々な仕事に携わることが多く多岐に及ぶので、柔軟な頭でいることが大事だと思います。

mystory_dataleaf_03.jpg―将来の目標について教えてください。

鈴木 将来的には自分で見つけたアーティストのファンクラブを設立して運営するのが夢です。

―ご自身の就活の進め方について教えてください。

草苅 音楽エンタメ系の求人情報サイトに出ている求人情報など、情報を見逃さないことが一番大事だと思います。あとは、自分の興味のある分野にはどんどん足を踏み込んでいくべきです。例えば自分が興味のある会社がインターンをやっていたら就職活動届を提出して参加すべきだと思うし、好きなアーティストのライブやイベントにもどんどん足を運ぶべきだと思います。

鈴木 最初に自分がしたことは、自分のやりたいこととやりたくないことをまとめたことです。私の場合はファンクラブの運営とグッズ制作がやりたかったので、どちらもできる企業に絞って探しました。あとは、インターンやライブの現場のアルバイトや学校に来るボランティアに行くことでどんな人が働いているか、など現場の雰囲気などもわかるので積極的に行った方がいいと思います。

堰口 私はその仕事が自分に合ってるのか、本当に好きなのか、ということをインターンやボランティアやアルバイトで実際に自分で体験して確認をして、それに絞って就職活動をしていました。

―在学中にやっておいてよかった活動はありますか?

堰口 さっきもお話しましたが、いろんな現場に行くことが大切だなと思います。アルバイトでも自分がファンとして参加するコンサートや舞台でもいいので、とにかくいろんな現場に行ってその雰囲気やそこで仕事をしている人を見ることは大切だと思います。私はインターンでイベント運営の仕事をやったことが今イベントの運営をやる上ですごく役に立っています。また、参加したコンサートのスタッフの動きを見て、どうやって流れを作ったら効率がいいのか、ということも学べました。自分は4年間ほどドラッグストアのアルバイトをしていたんですが、その接客でお客様と会話をしてきたことが、グッズ販売の現場で直接ファンの方の声を聞くときに役立っています。

鈴木 私は講師の先生や先輩からイベントのボランティアやアルバイトのお話をいただいたときは積極的に参加しました。現場経験を積んでおいたことで、今もイベント会場のセッティングやグッズ販売などでお客様の誘導をする際に役に立っています。また、自分にどんな仕事が合うかを判断するきっかけにもなりました。

草苅 私も学校からボランティアやインターンの募集が出たときには参加した方がいいと強く思っています。一年生の時に担任の先生からの勧めで『ショートショート フィルムフェスティバル&アジア』のボランティアに参加して、翌年にはこの3人でインターンとして参加しました。インターンを経験したことで、イベントの現場の雰囲気や、働いてる方とコミュニケーションをとることでこの業界の仕組みや関わっている会社がどういう役割なのかを直接聞くことができたのですごく大事な関わりだったと思っています。

mystory_dataleaf_02.jpg―今お仕事をする中で役に立っている授業はありますか?

堰口 メディアデザインの授業です。先日HTMLを使用しなくてはならない業務があったんですが、あの授業を受けていなかったらまったく理解できなかったです。授業で習ったことを思い出して対応できました。

草苅 ライティングスキルの授業です。教えていただいた言葉の使い方、特に敬語の使い方は今ビジネスメールで実践的に役に立っていますし、ライブレポートを書く課題で、文章をまとめる力が養われました。

鈴木 デザインスキルの授業でイラストレータを使って架空の冊子を作った時に、イチからアイディアを出すところからレイアウトを決めるところまでやった経験は、ファンクラブの会報を制作したときに大変助かりました。

―現在就活中の後輩に向けて、メッセージ・アドバイスをお願いいたします。

草苅 まず、学生時代に同級生や講師の先生と関係作りをしておくことが大事だと思います。同じ業界に進む同級生がほとんどなので仕事をする上でアドバイスや相談もできるし、講師の先生たちは業界の先輩なのでこの業界についてや人脈を広げていくことができると思うので、学生時代にいろんな人と関係作りをやっておくべきだと思います。

鈴木 私は、いろんな経験をしてみるのがいいと思います。1日限りのアルバイトの募集などもあるので、いろんな仕事をしていろいろ経験を積むことで自分の適性がわかってくると思います。そこからだんだん絞って探してみるのがいいと思います。焦らず、自分のことが見つかるまで探しまくってください。あと、困ったらキャリアセンターへ。

堰口 私は二つあります。一つ目は、授業をしっかり受けること。「この授業は本当に必要なの?」と思っていた授業が今の仕事ですごい役に立ってるのでしっかり学んでおくべきだと思います。二つ目は、学生時代にたくさん友だちを作って欲しいな、と思います。クラスメイトやインターンとかボランティアに参加したときに知り合った方とか、友だちを作るなら今しかないよ、ということを伝えたいです。

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(取材日:2024年11月)
※卒業学科は2024年度の名称です。

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