2007.08.19
音楽総合アカデミー学科
SHOBI ピアノ学科、音楽総合アカデミー学科の学生向けに、年 7 回のペースで開催している「横山幸雄 ピアノ演奏法講座」。2007 年 9 月 13 日に開催された第 2 回講座の折に、横山先生の楽屋におじゃましました。
2007 年のシリーズ前半は、ロシア・フランスの作品にフォーカスを当てた集中講座となっています。横山先生もご自身の演奏会で取り上げる機会の多いロシア・フランスのピアノ作品について、お話をお伺いしました。
「僕はドイツ人作曲家の音楽もよく演奏しますが、ドイツとフランスでは食文化も違う。フランス人作曲家の作品は、やはりフランス語をしゃべる人間が作ったものだなぁと、つくづく思います。ドイツ音楽のような重々しさがなくて、サラリとした“手触り”で、どこかおしゃれですよね。直接的な表現が少なくて、“抽象的な物言い”が、フランス人作曲家の作品には共通した特徴だと思います。
一方、ロシア人作曲家の作品は、感情表現が“大袈裟”ですし、直情的で分かり易い。演奏会では、これが大きな感動を呼び起こす要素でもあるんですが。
この公開講座を受講されている方には、こうした特徴を自分なりによく考えて、表現に磨きをかけていってほしいと思います。一つの作品をより深く表現するには、その作曲家の他の作品もよく聴くこと、そしてその作曲家の生きた時代背景までも勉強することが大事ですね。
作品をピアノで“表現する”というのは、作曲家の“思い”を表現することですから。」
第 1 回講座 ( 7 月 20 日開催 ) の様子を動画でご覧いただけます。
■ SHOBI NET-TV にてネット配信中
→ 2007 年度 第 1 回 横山幸雄 ピアノ演奏法講座 Vol.1
→ 2007 年度 第 1 回 横山幸雄 ピアノ演奏法講座 Vol.2
→ 2007 年度 第 1 回 横山幸雄 ピアノ演奏法講座 Vol.3
次回以降の開催スケジュールは、こちらをご覧ください。
★2007 年度 横山幸雄 ピアノ演奏法講座 at VARIO
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