2014.07.13

声優学科

歌って、踊って、演じて、しゃべる!プロの声優になるには?

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記事のもくじ

>声優に関わるお仕事

>声優になる為に専門学校で学ぶメリット

>専門学校と養成所の違い

>専門学校で声優を学ぶメリット

 

声優に関わるお仕事


va2018-a2.jpg声優とはご存知の通りアニメ、洋画の吹き替え、ナレーション等、声のスペシャリストの事です。ではプロの声優の定義は何かというと国家資格のような特別な資格は必要ありません。魅力的な声、表現力を持ち、それで生活することができる人はプロだと言えます。

現在では他のタレントと同じようにメディアに露出し、芸能プロダクションに所属して活動しているので、マルチな活躍をしている人は多いです。また、もともと俳優をやっていた人が声優の世界で活躍するケースも多くあります。特撮ヒーローや子供向けの作品に出演していた人が声優の世界で活躍する人もいます。

では声優として生きていくために必要なこととは。それは「続ける」ということです。最近のアニメだと3か月を1クールとして様々なアニメが制作され続けている中で、声優の需要もあります。その中で仕事を取り続けることができれば生活ができる訳ですが、仕事が無ければ生活ができない。むしろ1クール仕事を落としたことによって製作サイドから「こいつは魅力がない」という烙印を押されてしまう方が声優的には辛いのです。

その熾烈な競争を勝ち残るために声優は自分の魅力をアピールする必要があります。その際に最も強力なものが「経験」です。俳優として数年実績がある、芸人として活動していた、というのは大きな強みです。では「経験」の無い若い世代は何で補えばいいのか、それは「知識」です。「知識」を合理的にかつ実践的に学べる場所、それが専門学校です。

アニメ声優
声優と聞いて一番なじみ深いのがこのアニメ声優ではないでしょうか。ただ単に滑舌がいい、声がきれいというだけなく、「演技」が重要です。その表現方法は肉体を使わず正真正銘「声」だけなのでそこが声優の難しさでもあり醍醐味であるといえます。
 

洋画吹き替え
洋画の吹き替えは声だけで表現して演技をするという点ではアニメ声優と同じなのですが、異なる点は、もうすでに完成してある映画にあわせて演技をしていく必要があるので、映画の俳優の演技に乗せて自分の演技を重ねていくので独特の対応力が必要です。

また、洋画吹き替えの世界は特にベテランの層が厚いので若手が入り込みにくいです。「持ち役」と呼ばれるある特定の俳優を何年も続けるベテランの方もいるので、そういった情勢も若手を入り込みにくくする一因かもしれません。洋画吹き替えは舞台俳優としての経験が評価されます。俳優の吹き替えをやるわけなので、自分も実際に経験があればその洋画の俳優の演技を体で感じることが出来るようになります。


◆ゲーム(キャラクターヴォイス)
キャラクターヴォイス、通称CVと呼ばれるこの職種は配役、ゲームの中の世界観など、アニメと共通する部分が多いです。アニメと違う点は、1.毎週収録をしない、2.収録する量が膨大、3.基本的に別撮り、などです。

1.毎週収録をしないという点はゲームでは一本作ったら収録は終わりなので、声優にとってルーティンのような役にはならないということです
2.収録する量が膨大という点はRPGなどが顕著ですが、物語を演出するために必然的に声優の仕事量も増えます。
3.基本的に別撮りという点は、これが最もCVらしい特徴を表しています。毎週放送されるアニメでしたら声優が毎週集まって収録するのですが、ゲームは定期的に収録するわけでもなく、さらに収録量が膨大なのでスケジュールの空いている日に別撮りになることが多いです。特に掛け合いの部分など、相手がどのように返してくるのかを想像しながら演技しなければならないことが、CVの最も難しい点と言えます。


アニソンシンガー(アニソンアーティスト)
アニメ声優がアニメの主題歌を歌う、特にそのアニメの主人公やヒロインが歌うことが多いですが、このような演出をすることによってアニメの世界にファンは近づくことができます。声優がアニメの主題歌、キャラクターソングを歌うことによって声優のアーティストとしての活動の幅が広がります。


ナレーター
報道番組、バラエティ番組、ドラマ等でナレーターの活躍を見ることができます。報道番組では正確に伝え、バラエティ番組では愉快に楽しく番組を盛り上げ、ドラマではドラマチックに魅力的にドラマを盛り上げるなど意外とマルチな魅力を必要とする職業です。


CMナレーション
CMは短くて15秒、長くて30秒、その短い時間の中で商品の魅力を視聴者に伝えなければならないので想像以上に難しい職業です。基本的にオーディションは行われず、ヴォイスサンプルから選考します。収録も一人だけで行われる事が多いです。アナウンサーや声優の専門とする仕事ですが、独特の個性を求めて俳優や芸人が行うこともあります。


ラジオパーソナリティ
ラジオパーソナリティになるためには、声優の専門学校を卒業する、タレント事務所に所属する、というのが一般的です。その他にもオーディションで合格してパーソナリティになった人もいます。このお様な人はしゃべりが面白いなど強烈な個性を必要とします。俳優,芸人、一般人でもなることは可能です。その代り圧倒的なセールスポイントが必要だということです。


アナウンサー
アナウンサーの最も特殊なところは芸能事務所に所属するわけではなく、テレビ局、ラジオ局に正社員として就職して業務をこなすという点です。アナウンサーの採用は一般職、技術職とは別に分けて募集します。
アナウンサーは専門学校でアナウンサーになる為の専門知識を身に着けた人もいますが、それとは全く関係ない学部の高学歴な人が多いです。アナウンサーになる為には新卒の方が有利ですから新卒で就職活動をするためにわざわざ留年をする人が居るくらい人気の職種です。


イベントMC
イベントMCの仕事をするために必要なスキルを得るためには声優、アナウンサー系の専門学校を卒業するというアプローチの他に、芸能事務所のレッスンをうける、タレントになってたたき上げでスキルを得るというものがあります。ディナーショーのような芸能色の強い総合司会ならタレントを経験した人の方が、その場で機転を利かせてアドリブを交えながら司会進行する必要があるので有利だといえます。
結婚式のようなファーマルな式では、司会者としての基礎をしっかりと固めてあるアナウンサーが重宝されます。どのような司会をしたいかで必要なスキルが異なります。


ラジオDJ
ラジオDJも声優の領域の仕事の一つです。トークがうまい、リスナーを惹きつける魅力的な専門知識があっても「声」が魅力的でなければ務まらない仕事なので本人の努力の他に天性の才能も必要になってきます。アナウンサーと同じようにラジオ局に所属してラジオDJをする人は数多くいますが、その人達はサラリーマンと同じように給料を得ています。地方の局だとギャラは少ないですが、東京、大阪などの主要都市のラジオDJはたくさん稼いでいます。競争率はアナウンサーと同じように高いですが、自分の声をリスナーに届けるというのは魅力的な職業です。


舞台俳優
舞台での演技はテレビドラマに出演する為の演技と比べてよりダイナミックな演技が要求されます。テレビドラマの撮影はすぐ近くにカメラがあって、それに向かって演技をすれば良いのですが、舞台の場合お客さんは遠くに離れていて、それに向かって表現しなければならないので声のボリューム、表情、より大きく魅せなければいけません。求められる演技力は、舞台俳優はとても高いのでスキルアップのために舞台に挑戦する人もいます。

 

専門学校ならではの強み


va2018-a4.jpg専門学校で学ぶことの最大の特徴は徹底的な実践、或いは実践を想定した教育を受けられるというところにあります。在学時代から内外問わず様々な舞台を経験することで場慣れをして行き、プロが実践を通じて得る経験と同じような物を得る事が出来ます。また、実際に舞台を制作することもカリキュラムを通して経験するので、どの様な人がどのように関わっているのかが直に学ぶ事が出来ます。

以下の項目が入学してからデビューまでの簡単なステップです。

1.適性を見つける
声優は俳優という大きなくくりの中に存在する声を専門的に使って表現する職業です。俳優は「自分ではない何者か」になる仕事なので、人間観察力、演じる対象の人生を感じ取ることができる感受性、自分が今後の人生で絶対にしないであろう言動をすることを楽しめるかどうかなどが俳優、声優に共通して必要な適性です。
これらを踏まえ、声優独自の役柄というのは演じる対象が人間に収まらず、動物、物、モンスター、非常に多様です。人間ではないものになってそのキャラクターに命を吹き込むことが多いわけですから、より分かりやすい演技が求められます。

声だけで表現するのでより魅力的な声を持っていることはもちろんのこと、何よりも声優という仕事が好き、演じることが好きというのが一番の声優として必要な資質ではないでしょうか。声優は決して稼げる職業ではありません。稼いでいる人は年収数千万円稼いでいますが、ごく一部の人達だし、一部のベテランに仕事が集中しやすい業界でもあります。そのような世界で自分自身の情熱を失わずに続けていくことができる人が最終的には大成するでしょう。



2.トレーニングを受ける
声優になるためのトレーニングを受けられる機関は、専門学校、芸能事務所が主催しているスクール、あるいはヴォイストトレーニングを行っているその他の業者等です。声優のトレーニングとは“自分の声”を作るという事です。ナレーター、アニメ声優、洋画の吹き替え、自分の目指す声優になるためにはどの様な個性を出していくのかを模索します。最近では声優アーティストとして歌える声優の需要が高まっています。


3.オーディションを受ける
一通りスキルを身に着けたらオーディションに挑戦しましょう。声優の世界は実績のあるベテランに仕事が集中しやすい世界であるため、仕事の実績は最重要項目の一つです。どんな仕事でも片端からオーディションを受けに行きましょう。
 

4.所属を目指す
芸能事務所に所属することは一つの目標でもあります。芸能事務所主催のヴォイスレッスンなどを受けていたら、スキルアップして自動的にその事務所所属の声優になりますが、専門学校卒業あるいは素人からオーディションに受ける人は事務所を選ぶことができます。オーディションに受かったからといってすぐに事務所所属になるわけではありません。「あずかり」「ジュニア」「準所属」の段階を経て晴れて「正所属」の声優になれます。
「あずかり」とは仮契約のようなもので事務所側の都合でいつ切られてもおかしくありません。
「ジュニア」とは新人見習の研修期間のようなもので、オーディションで仕事を受けることは出来ますがギャラは事務所によって異なりますが完全固定制です。どんな主役級のやくで、どんなにセリフが長くてもギャラは同じです。しかしこの時期に実績を残しておけば後々仕事が入りやすくなります。製作者側もギャラの安い声優で魅力的な声の人はぜひ欲しいところですから、ここがチャンスというわけです。「準所属」とは正所属の一歩手前の段階で、この時期に様々な審査をクリアして晴れて「正所属」の声優になります。

5.いろんな仕事に挑戦!
事務所に所属した声優になったら自分の個性を出していろんな仕事に挑戦しましょう。ナレーター、アニメ、吹き替え、ジャンルを問わず様々なオーディションに受けに行きましょう。人気声優になるまでは時間が掛かるかもしれませんが、地道にオーディションに通って実績を作りましょう。

 

専門学校と養成所の違い


va2018-a5.jpg演技を集中的に学ぶという点に関しては専門学校も養成所も同じですが、養成所の場合、事務所直属になるので養成所で学んだ後、自動的に主催している事務所所属の声優になれるので、デビューはしやすいです。養成所は専門学校に比べてクラスの数が少ないので自主的にトレーニングしたい、アルバイトなど自分の自由な時間に使いたいという人にとってはいいかもしれません。

専門学校は毎日のように授業があり、授業料も養成所より高いです。そのかわり、業界で生きていく上でのマナー、あいさつ、履歴書の書き方など声優としてのスキル以外のことも学びます。また専門学校は様々なプロダクションとのつながりがあるので、所属を目指すプロダクションの選択肢が広がります。



専門学校で声優を学ぶメリット


◆充実の講師
va2018-a3.jpg専門学校で声優を学ぶにあたって教壇に立つ講師陣は皆現役の声優あるいは引退はしたが第一線で活躍していた人たちです。このような「現場」を見てきた講師たちから直々に指導を受けられるのが専門学校の最大の魅力ではないでしょうか。学問の追及をしたい人は大学や大学院に行けば良いのですが、そうではなく実践的な技術を合理的に学びたい人が専門学校には来るべきです。



◆個性的な学生たち
専門学校で学ぶ学生たちは本当に個性的です。それも声優のような芸術の分野ではなおさらのことです。一度は大学へ行って夢をあきらめきれずに再挑戦した人、他の専門学校を修了してきてすでに何らかの専門的なスキルを身に着けている人、海外留学を経験した人、本当に様々な人生があります。そんな彼らに共通していることは「夢を追いかけている」という事です。夢を追いかけている彼らから刺激を受けることで大いに成長することが出来るでしょう。
 

◆専門学校生の未来
専門学校では合理的に実践的なスキルを学ぶことができます。そしてそれが自分の好きな分野であればさらに幸せなことではないでしょうか。反対に実際に入学してみて自分にとってその分野は向いていないと思ったら、その向いていない物を数年学ばなければならないというリスクはあります。
就職活動に関しても4年生の大学を出ていればどんな場所でもある一定の評価をしてくれますが、専門学校の場合文字通り専門知識を集中的かつ合理的に学ぶのでどこでも高い評価を受けられるという保証はありません。つまり専門学校とは「とりあえず大学を出ておけばつぶしが利く」という不明確な将来のビジョンを持っている人ではなく、自分がどんなスキルを身に着けてどのように社会で活躍したいのかを明確に描いている人が最高の恩恵を得ることができます。

 

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