2007.07.30
声優学科
7 月 27 日 ( 金 ) 開催の SHOBI 声優学科のサマーオープンカレッジに、「ドラゴンボール Z」( 人造人間 18 号 )、「マリア様がみてる」( 小笠原祥子 )、「機動戦士 Z ガンダム」( ミネバ・ラオ・ザビ ) 等で活躍中の伊藤美紀さんが登場!
伊藤さんと共演する声優体験レッスンでは、オープンカレッジ参加者の方々の、とても初めてとは思えない迫真の演技に、伊藤さんもビックリの眼差しで拍手を送ってくれていました。
「高校生の頃は、アナウンサーになりたいと思い焦がれていたんです。でも、大学の友人が「アニメ向きの声だね」と言ってくれたことがあって、試しにアニメ声優のオーディションを受けてみたんです。これが見事!受かってしまって。
せっかく受かってしまったものを断るのも申し訳なかったので、“これ一度きり”のつもりでやってみることにしたんです。私はアナウンサーになるゾー・・・という気持ちのままで。
でも、いざ“声優”をやってみると、これが面白くって面白くって。アニメ、洋画、キャラクターにと・・・いつの間にか、どっぷりと声優の世界にはまっている自分がいたんです。“アナウンサー”の“ア”の字も考えなくなっていました。」
「“この世界”は、声優なり俳優を志した人が集まっている分、一般の会社勤めのサラリーマンさんや OL さんよりも、お互いの価値観が似通っている気がします。ですから、人との付き合いが楽かもしれません。この業界に入る前には、意地悪な人も中にはいると脅されていて、ちょっとビビッていたんですが、不思議なくらいそんな人がいないんです。むしろ、いろんなタイプの人と出会えて人間観察ができたりします。」
「でも、役作りで苦労することも無い訳ではありません。
12 歳のチャングム役をやった時は、“12歳にならないといけない”ということで、それなりに努力をしました。あまりに役に入り込んでしまって、12 歳のままで、家族の待つ家に帰ったりしまったり。(笑)
“暗い役”なんかを引き受けると、私生活でもちょっと落ち込んじゃったりもします。」
「そうそう、今、“ヨガ”にはまっているんですよ。ちょっと、みんなでやってみましょうか?」
そう言うと、お話の途中でいきなり“伊藤先生のヨガ・レッスン”が始まっちゃいました。
「声優・俳優という仕事は、“自分で自分の面倒を見る”仕事です。“全部”が自分に返ってくるんです。さぼったら、その分だけ自分がしんどくなります。努力したら、その分だけ自分が成長します。
オープンカレッジに参加されたみなさんは、もう既に声優・俳優への道を進み始めていると言えます。ここまで来られたからには、是非とも夢を自分の手で勝ち取ってください。
でも、これだけは忘れないでください。声優・俳優になる前に、“人”として世の中に通用する“社会人”になることが大事です。」
■伊藤さんのインタビュー動画をネット配信中!
→ SHOBI NET-TV でご覧ください
【 伊藤美紀さんのプロフィール 】
伊藤 美紀 ( いとう みき )
大沢事務所所属。「ドラゴンボール Z」( 人造人間 18 号 )、「マリア様がみてる」( 小笠原祥子 )、「機動戦士Ζガンダム」( ミネバ・ラオ・ザビ )、「フルハウス」( キミー・ギブラー )、アニメ「少女チャングムの夢」( チャングム ) をはじめ、幼い少女から母親役まで、幅広くアニメ・キャラクターをこなせることで定評があり、アニメ以外でも海外の映画・テレビ番組の吹き替え、テレビの CM、ナレーションなど、多彩に活躍している。