2007.04.20
音響・映像・照明学科
4月14日(土)に成田山新勝寺境内で行われた和太鼓の一大イベント「成田太鼓祭 第十九幕 成田山千年夜舞台」にSHOBI 音響・映像学科が音響・照明の技術スタッフとして参加しました。今回は同窓会事業の一環として行ったため、在校生は卒業して業界で活躍している先輩たちと、少し緊張しながらも和気あいあいとした現場で一緒に汗を流しました。
「成田太鼓祭」は年1回2日間に渡って開催される和太鼓の祭典で、全国から20万人の観客の方が集まります。
その中でも「成田山千年夜舞台」は1日目の夕方に、成田山新勝寺本堂に作られる特設の舞台で行われ、かがり火が灯され幻想的な雰囲気のなか行われるメインステージです。
夜の開演に向けて午前中から音響と照明の準備を始めました。舞台となる新勝寺の本堂は昼間のイベントが行われており、現在行われているイベントの邪魔になることの無い様に準備作業を進めます。この日は快晴、気温は5月下旬並みに上昇し、みんなで汗をかきながらの作業となりました。
搬送されてきたばかりの機材を手際よく並べ、音響スタッフは大型のスピーカーを会場全体にうまく音が届くように配置。照明スタッフは新勝寺の本堂の階段に設置される特設ステージにあわせて照明機材を組み上げます。
夕方には昼間のイベントが終了し、本堂には特設ステージが組まれます。
ここからイベント開始時間まであとわずか、時間との勝負です。出来たばかりの特設ステージにあわせた配線、マイクの設置、音を出してのテスト、照明スタッフは各団体の太鼓の演奏に合う照明の色、照明の当たる位置の調整や明るさ色の確認を行います。初めて会場を訪れたとは思えないほど手際よく、配線や設置を行い、定刻通りに「成田山千年夜舞台」がスタート。
イベントが始まってもスタッフとしての仕事は終わりません。大きな音の出る太鼓の演奏中も、個々の太鼓の音がむらなく聞こえるように音の調整、また演奏に合わせて照明の色の調整を常に行っています。その場で直接、出演者の方から照明の色や音の指定があり、すぐさま準備を行い、調整を行います。どんな事態にもすぐさま臨機応変に応えることができるのは日ごろから学習の成果です。
リハーサルが無く、観客に見られながらの作業、他のイベントとは緊張感がまったく違います。また出演している団体のステージが終了するごとに、ステージ上の太鼓の配置変化に応じてマイクの位置移動や照明の色などを配置しなおします。
かがり火の灯された幻想的なステージのすぐ脇で、迫力のある演奏を聴いていると、今日の作業の大変さも忘れてしまうほど、音響と照明のバランスの取れた素晴らしいステージが出来上がっていました。
「成田太鼓祭 第十九幕 成田山千年夜舞台」という大きなイベントのスタッフとして参加し、地域の皆さんと触れ合いながら屋外での現場経験を積むことのできる非常に良い経験になりました。
音響・映像スタッフのみなさん、お疲れ様でした。