2023.04.01

SHOBI

【My Story】青山 瑠里さん|ミュージカル俳優/オーチャード所属

mystory_aoyamaruri.jpgプロフィール

青山 瑠里(アオヤマ ルリ)さん
ミュージカル俳優/オーチャード所属
ミュージカル学科(ミュージカル専攻)2020年度卒業

―現在のお仕事の内容についてお聞かせください。

ミュージカル俳優として活動しています。これまで、ブロードウェイなどで上演された海外の作品やマンガやアニメを原作とした2.5次元といわれる作品など、再演も含めると9作品に出演しました。2024年12月から公演が始まる「レ・ミゼラブル」への出演が決まっています。

―お仕事をする上での「やりがいを感じたエピソード」について教えてください。

"プリンシパル"といわれるメインキャストを演じたい、というのがミュージカル俳優としての目標なのですが、全キャストの中に、"プリンシパル"を演じる方が体調不良などで出演できなかった場合に備えて代役を演じる"アンダースタディ"という役割があります。以前、ある作品で"アンダースタディ"をやらせていただいた時に、稽古とはいえ"プリンシパル"の方と一緒にその役を勉強できたことが自分にとってありがたかったし、やりがいを感じました。

―お仕事をする上での「大変だったエピソード」について教えてください。

自分自身とかけ離れた役を演じることはどんな作品でもたいへんです。ブロードウェイ・ミュージカルの「バイ・バイ・バーディー」という作品でロックスターに熱狂する13,14歳のファンの女の子を演じたのですが、憧れのロックスターを目の前にして、舞台の上で悲鳴を上げたり、飛び跳ねたり、倒れたり、普段の自分ではやらないことをやったので人生で一番汗をかいたかもしれません。楽しかったですけどね。

―このお仕事を目指したきっかけについて教えてください。

小さい頃から歌うことが好きで、好きな曲をずっと一人で歌っているような子供でした。小学校低学年の音楽の先生が「瑠里ちゃんは歌が上手だね」とほめてくださって、すごくうれしくて歌うことがより好きになったんです。その後、芸術鑑賞会で初めて劇団四季ミュージカル「王様の耳はロバの耳」を見て妖精役のお姉さんに一目惚れしてミュージカル俳優に憧れました。高学年になって学芸会で「人間になりたがった猫」のヒロインを演じることができて、それが確信に変わっていきました。中学・高校では、ブロードウェイ・ミュージカルに出演されていた先生のレッスンを受けて演技も歌も踊りも、礼儀までも集中的に教えていただきました。ただ、舞台に立つ経験はありませんでした。それで、もっとミュージカルを勉強したくて音楽の専門学校に行こう、と決めて、直感で尚美を選んでオープンキャンパスに参加しました。そこで出会った井上先生に惹かれて尚美に入学を決めました。

―お仕事をする中で、普段から心がけていることをお聞かせください。

出演する作品の中での自分の役割を常に意識するようにしています。稽古を進めると、私はこうやりたい、こう演じたい、という想いが出てきて、客観的にその作品の中で自分が演じる役が何なのかを忘れかけてしまうことがあるんです。そのために、シーン一つ一つの台本を実際に書いてみたりして、そのシーンでの自分の役割と自分がやりたいことを把握するようにしています。

―このお仕事に就くために必要な心構えを教えてください。

これは二つあります。一つは素直でいること。知らないこと、できないことや間違ったことは周りの方の声を聞いて次の仕事につなげる。⾃分のやったことに責任を持って⽬をそらさない覚悟というのが重要だと思います。もう一つは、目標に向かって自分を信じること。いつ叶うかわからないけれども、そのために、何回も何回も人が見えないところでも自分が納得するまで練習する。そういう積み重ねが⾃分を信じる材料になると思います。

―将来の目標について教えてください。

たくさんありますが、一番具体的なのは、オーディションで役を勝ち取って、一人で1曲歌う、というのが近い将来の⽬標ですね。

―ご自身の就活の進め方について教えてください。

一般的には、就活というかお仕事に就くための作業を二年生になったら始めると思うんですが、その頃に新型コロナウイルス感染症が流行してしまって、先が⾒えない真っ暗な状況でした。そんな中で、担任の先生から今の事務所をご紹介いただきました。

―在学中にやっておいてよかった活動はありますか?

学校に登校して授業をちゃんと受けることが、結果的に⼀番やって良かったことです。毎日学校に行って、毎日レッスンを受けて、毎日たくさん動いて、必死に歌ったり踊ったり。当たり前のことが、大人になると考えすぎてできなくなるんです。あの時の経験とガッツがそれを思い出させてくれるので、すごく良かったです。

―現在就活中の後輩に向けて、メッセージ・アドバイスをお願いいたします。

自分を信じて日々の授業や練習をこつこつと継続してください。きっと報われる日が来ます。一緒にがんばりましょう!

【関連リンク】
青山瑠里さんXアカウント
青山瑠里さんInstagram

 

(取材日:2024年8月)
※卒業学科は2024年度の名称です。

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