2025.12.12
SHOBI
齊藤 輝壱(サイトウ キイチ)さん
株式会社KANA-L AGENT SMILE WORKS勤務
ミュージックビジネス学科2022年度卒業
埼玉県・武南高等学校出身
―現在のお仕事の内容についてお聞かせください。
2025年1月より、これまでのマネージャー職からイベント制作部門へ異動となり、現在はPM(プロジェクトマネージャー)を務めています。PMの役割は、イベントの企画立ち上げから当日の運営までを統括することです。特に重要なのが「収支管理」です。予算を適切に配分し、いかに利益を生み出しながらクオリティを高めるか、という点に責任を持っています。
現在は主に、2.5次元俳優の方のファンミーティングを担当しており、開催の約半年から3ヶ月前より準備をスタートさせます。会場の手配、グッズ制作の進行、撮影、当日のイベント運営など、業務は多岐にわたりますが、一つのプロジェクトをゼロから形にしていく工程に大きな手応えを感じています。
―お仕事をする上での「やりがいを感じたエピソード」について教えてください。
入社後から2年間担当させていただいたアイドルグループの「解散ライブ」での経験が、今でも強く心に残っています。
新卒1年目の頃は力不足で、メンバーに迷惑をかけてしまうことも多々ありました。しかし、ラストライブを終えた瞬間、彼女たちから「齊藤さんのおかげでここまで成長できました」という感謝の言葉をもらうことができました。その言葉を聞いた時、これまでの苦労がすべて報われたと感じましたし、最高の形で送り出せたことで、互いに新たなスタートラインに立てたと実感できました。
また現在は、23歳という若さでPMとして責任ある仕事を任せていただいていること自体に、大きなやりがいを感じています。日々新しい知識を吸収し、できることが増えていく感覚は、仕事をする上での大きなモチベーションになっています。
―お仕事をする上での「大変だったエピソード」について教えてください。
入社1年目のマネージャー時代は、自身の未熟さを痛感する毎日でした。現場での立ち居振る舞いや業務の進め方が分からず、失敗をしては落ち込むことの繰り返しでした。
しかし、そこで踏みとどまれたのは、「ここで逃げたらどこへ行っても通用しない」という強い思いがあったからです。担当しているタレントさんの人生を預かっている以上、中途半端な気持ちで投げ出すことはできません。「絶対に逃げない、この壁を乗り越えるんだ」という反骨精神で、必死に食らいついた1年でした。あの厳しい時期を乗り越えた経験が、今の自分の自信に繋がっています。
―このお仕事を目指したきっかけについて教えてください。
中学生の頃から女性アイドルの大ファンで、エンタテインメントの世界に強い憧れを持っていました。 進路を考える高校3年生の時、改めて自分の性格を見つめ直したところ、「人と話すことが好き」「誰かのために動くことが苦にならない」という点に気づきました。表舞台で輝く人を支える「マネージャー」という仕事こそが天職ではないかと考え、この道を志しました。 「好きなことを仕事にしたい」というシンプルな動機でしたが、その熱量は今も変わらず私の原動力です。
―お仕事をする中で、普段から心がけていることをお聞かせください。
対外的には「おもてなし」、社内的には「思いやり」を大切にしています。
クライアントやお客様に対しては、数ある会社の中から私たちを選んでいただいたことに感謝し、期待以上の満足度を提供できるよう心がけています。
また、社内のチームやスタッフに対しては、PMとして全体を見渡す立場だからこそ、相手の状況を考えたコミュニケーションを意識しています。納期に追われているスタッフがいれば声をかけ、協力しやすい環境を整える。仕事である以前に「人対人」の関わりであることを忘れず、信頼関係を築くことを第一に考えています。
―このお仕事に就くために必要な心構えを教えてください。
「チャレンジ精神」と「謙虚さ」の2つが重要だと思います。新人のうちはできなくて当たり前です。失敗を恐れずに、まずは何事にも挑戦してみる姿勢が大切です。
そして、それと同時に「謙虚さ」や「素直さ」を忘れないことです。分からないことは正直に聞き、ミスをしたら素直に謝る。そうしたひたむきな姿勢を見せれば、先輩方は必ず手を差し伸べてくれます。「彼(彼女)に力を貸してあげよう」と思ってもらえるような、愛される後輩になることが、成長への一番の近道だと考えています。
―将来の目標について教えてください。
まずは現在のPMというポジションで、キャパシティ1,000人規模のイベントを確実に成功させ、会社に利益をもたらすことが直近の目標です。
将来的には、誰もが知る俳優のファンミーティングや、私の原点でもあるアイドルの大規模なライブ制作など、実績として胸を張れるような大きな仕事を成し遂げたいです。多くの観客が感動する光景を、作り手としてその場で見届けることが私の夢です。
―ご自身の就活の進め方について教えてください。
実は、私の就職活動は順風満帆ではありませんでした。2年生の時に別の芸能事務所で9ヶ月間インターンをしていたのですが、結果は不採用。卒業年度の秋に「就職先がない」という状況に直面し、非常に焦りました。
そこから慌てて求人サイトで現在の会社の募集を見つけ、応募しました。面接では「前のインターン先を見返したい」「ここで絶対に結果を出したい」というハングリー精神をアピールし、インターンを経て採用に至りました。一度挫折を味わったからこそ、強い覚悟を持って仕事に取り組めていると感じています。
―在学中にやっておいてよかった活動はありますか?
スキル面では、Adobe系ソフト(Premiere ProやPhotoshopなど)の操作を学んでおいたことが非常に役立っています。現場では、簡単な動画編集や画像修正を求められる場面が多々あり、即座に対応できることで周囲からの信頼を得ることができました。
また、先生に紹介していただいたイベント運営のアルバイト経験も大きかったです。実際の現場の空気感やスタッフの動きを肌で感じていたおかげで、入社後もスムーズに業務に入ることができました。
―現在就活中の後輩に向けて、メッセージ・アドバイスをお願いいたします。
「動き出しを早くすること」、そして「遠慮しないこと」を伝えたいです。
悩んでいる時間があれば、まずは行動に移してみてください。若さと行動力は、それだけで大きな武器になります。
また、業界の先輩に対して変に遠慮する必要はありません。分からないことは質問し、やりたいことには手を挙げる。そうした熱意を持って積極的に「食らいついて」いく姿勢こそが、道を切り開くきっかけになります。
皆さんと現場で一緒にお仕事ができる日を楽しみにしています。応援しています。
(取材日:2025年12月)
※卒業学科は卒業当時の名称です。