卒業生×在学生 SPECIAL TALK

卒業生×在学生

SPECIAL TALK

01

やりきった先に見えてくる
自分と音楽との最適な距離感。

PROFILE

卒業生

伊藤 大助さん

Clammbon ドラマー/プロミュージシャン学科 講師

1995年、SHOBI在学中に原田郁子、ミトとclammbonを結成。1999年メジャーデビュー。当初よりバンド活動と並行して、各メンバーのソロ活動、別ユニット、楽曲提供、プロデュースなど、ボーダレスに活動を続けている。

在学生

村瀬 祐斗さん

プロミュージシャン学科 1年
(神奈川県立相模原弥栄高等学校 出身)

MESSAGE 01 音楽を志す仲間に囲まれた
居心地の良さ。

ーー学生生活の印象はいかがでしょうか。

村瀬:やはり同じ目的を持つ人が集まっているので、気兼ねなく話せて仲良くなりやいですね。お互いの個性を認め合える点も、過ごしやすさに繋がっているのかもしれません。

伊藤:全員が音楽をやっていますからね。「何か共通の話題を...」なんて気にしなくていいし、誰も知らないマニアックな楽器の話だって、それを面白がってくれる人がいる。そんな関係のなかから一緒にバンドをやる人が出てきたり、長く付き合える仲間になったりしていくものですよ。

村瀬:周りにはとても上手い人もいれば、僕と同じレベルの人もいます。それを理解した上で、お互いに誘い合って練習して高めあえる環境が、とても居心地がいいです。

伊藤:ついつい「どちらが上か下か」という見方をしてしまいがちだけど、そうではないと。

村瀬:もちろん先輩後輩や、技術力の差などはありますが、それよりも音楽を志す仲間意識のほうが強いですね。僕より上手な先輩もいれば、その逆もある。その中で教えあえる関係性というのは、技術を高める上で本当に恵まれていると思います。

伊藤:とてつもなく上手な後輩に出会ったときって、自分の考え方がガラリと変わりますからね。そういう時は、先輩のほうから「それどうやってるの?教えて!」と聞きにいったっていい。私も「自分にできないことができる人は全員先輩」だと考えるようにしています。技術の進歩は、その人個人のペースで時間をかけてやるしかないところもありますから、吸収できるところからは積極的に吸収していってほしいですね。

MESSAGE 02 初心者こそ、
「なんかイイ」を
信じてみる。

村瀬:ドラムで自分なりの表現力を高めていくのは、難しいですね。

伊藤:まずは、自分のリズムを知ることが大事だと思います。例えば、私が担当する作曲学科のドラムのレッスンは、極力メトロノームを使わない形で進めています。

ーーそうなんですか?常に使っているイメージでした。

伊藤:「リズム感がある・ない」などと言いますが、私はリズム感とは育てるものだと考えています。初心者がいきなりメトロノームに合わせようとしても、相手は機械ですから、上手くいかなければ「合わせられない自分が悪いんだ...」と委縮してしまうかもしれません。それよりも、まずは自分が「いいな」と感じる一定のリズムを掴む。それを後からメトロノームという基準と比較して、すり合わせる。そういった使い方をすることで、演奏に自信をつけていってほしいと考えています。

村瀬:高校生のバンドだと、「なんで練習ではテンポ合うのに、本番だとズレるんだよ」と感じてしまうことは多いかもしれません。プロの方でも、ライブの盛り上がりや自分の心拍数、タイムテーブルなどの関係で、原曲と違うテンポになることは多いですよね。

伊藤:プロの人たちはそれを「曲をどう届けたいか」によってコントロールしています。音源の雰囲気に近い形で聴いてもらいたい曲ならメトロノームを使ったりするし、「この曲は会場のみんなで一緒に楽しもう!」という曲なら自由に演奏する。音楽が好きで楽器をやっているみなさんには自分の「なんかイイ」という感覚を、もっと信じて、自由に表現してみてほしい。そこから新しい発見があるかもしれないし、全てを計ったり説明できない部分があるのも、音楽の魅力のひとつだと思いますから。

MESSAGE 03 音楽を「学ぶ」場所に相応しい
先生との距離感。

ーー尚美を選んだ理由をお聞かせください。

村瀬:学校全体の空気感が一番の理由です。SHOBIのオープンキャンパスに初めて参加したときに、先生たちが親身に対応してくれたり、先輩たちが真摯に音楽と向き合っている姿が印象的でした。学科の講師の先生に進学相談を1対1で聞いてもらった際も、非常に話しやすかったことを覚えています。個人的に、音楽をやっていくには「誠実さ」が一番大事かもしれないと考えることがあります。

伊藤:好きな音楽のコンセプトやルックスに関係なく、社会性は大事ですからね。

村瀬:そうですね。でも、何かを人に習う・教えるという場所だからこそ、礼儀正しさや誠実さは必要だと思います。その点で、SHOBIは学生と先生の距離感や関係性がしっかりしている印象が強かったですね。音楽を志す人のなかには、親御さんに反対されている方もいるかもしれませんが、ここは自信を持っておすすめできる学校です。

伊藤:「夢より現実」という風潮が、最近は特に強いかもしれませんね。「こんな時代に音楽を職業にしたいと志すことは現実的な考えだろうか?」と心配する声が聞こえてきても不思議ではありません。でもSHOBIなら、「音楽に関わることを職業にしたい」と言う人を真剣に応援しますし、温かく迎えてもらえますよ。好きなことは好きだと堂々と言える環境があります。

MESSAGE 04 求められることに
応えた先に見える、自分の道

ーープロを目指すために必要なことは何でしょう。

伊藤:まずは自分の得意・不得意などの適性を見極めながら、できる限り技術を磨いていくことは非常に大事ですね。現時点の自分の能力以上の仕事は来ませんから。でも、ただ上手くなればいいという意味ではなく、求められることに応じたり、一緒に仕事をするチームの事情などの現状に合わせて、自分の形を変化させることができる柔軟性のためには技術力が必要になると考えています。

ーー現実を見ようとすると、途端に不安になりそうです。

伊藤:そこは「自分の道が見えてくる」と捉えてみてください。自分が持つ能力でクライアントの注文に応えたり、作品を制作、販売したり、イベントに人を集めたり、と音楽にも色々な仕事がありますが「自分は何が好きで、何ができそうか」を想像してみて、それをもとに進みたい方向を見つける。好きな音楽と自分の現在位置の距離感を詰めて、一つ一つ実現していく。それが「社会人としての音楽家」へ向かう第一歩であると考えています。

村瀬:きっと、才能あるなと周囲から思われている人でさえ、そうしているのでしょうね。

伊藤:そうですね。自分の好きなことだけやっていても全部うまくいって、誰ともバランスを取らなくてもやっていけるという人は、恐らくいないんじゃないでしょうか。きっと大勢のミュージシャンたちがそういう苦労をうかがわせずに素晴らしい作品や演奏を私たちに届けてくれているのだと思います。

MESSAGE 05 「この道に進みたい」という
強い気持ちこそが原動力。

伊藤:SHOBIは専門学校であって、養成所ではありません。全員に同じ出口を用意しているわけではなく、学生一人ひとりが自分の進む道を見つける場所です。ですから進路を考えるにあたっては、講師の方々に、それぞれどのようなプロセスを経てミュージシャンになったのかを聞いてみると面白いですよ。当たり前ですが、その答えは一人ひとり違うはずです。師匠について地道に実績を重ねた人もいれば、ひょんなことからデビューすることになった人もいるかもしれません。

ーー自分の将来を考えるヒントを見つけるということでしょうか。

伊藤:真似したくなる話を聞けたとしても、それが自分にも適しているかは、自分で考えなければなりません。個人の素質、人との出会い、音楽をやる環境など、自分だけのプロセスを考える参考になればと思います。

ーー学生へのメッセージをお願いします。

伊藤:好きな分野で精一杯勉強した、やりきったという経験は、それ自体が一生の財産になります。私自身、SHOBIを卒業して20年以上が経った今、そう実感しています。学生時代は「どうしてもミュージシャンになりたい!」と願う一方、強い劣等感を抱えていて、「この程度の技術でプロになれるのか?」と葛藤していました。そんな自分が音楽を続けられた一番の原動力は、「あの時、できるところまではやったぞ」という気持ちでした。そして今もミュージシャンでいられるのは、学生時代に出会って私に居場所を与えてくれたバンドのメンバーと、支え続けてくれるスタッフのみなさんのおかげです。葛藤があっても、天才じゃなくても、自分の道を見つけて、音楽を続けている人もいる。私がSHOBIの講師になったのは、そのことを学生のみなさんに知ってほしいという思いからです。

オープンキャンパス:参加申込み受付中

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