2004.10.01
音楽総合アカデミー学科
■将来の自分を見据えたとき
大学卒業後、大手システムインテグレーターに入社して、Java 言語による金融系のシステム開発に携わっていました。いわゆるシステムエンジニアというヤツです。システム・エンジニアとして脂の乗ってくる3年目に差し掛かる頃より担当する仕事の重みが増す半面で、そのままずっとシステムエンジニアという仕事を続けていく不安といったものを感じるようにもなっていました。
将来子供を生んで育てながら、果たしてこの仕事を続けることができるんだろうかと・・・。
■私のターニングポイント
そんなこんなで、25歳になった昨年の夏前にいろいろ思い悩む時期があって
「手に職を付けたい。そうだ。自分は5歳から高校までピアノをやっていたんだ。
ピアノは受験でやめちゃったけど、ピアノなら子育てをしながらでもできるんじゃないか。
ピアノの指導者を目指してみたい。」
一旦そう思い始めると、もう止まらなくなってしまっちゃって。
年が明けた今年の1月に東京出張があったことが
心を決めるターニングポイントになりました。
「このチャンスを逃しては絶対にダメ!」という直感だったんです。
その機会にSHOBI のオープンカレッジで体験レッスンに参加しました。
「ここにしよう!」と思いましたね。
「あぁ。この先生についたらうまくなれる」と正直にそう思えました。
■たくさんの葛藤。そして充実している今。
いろんな葛藤もあったのは事実です。当然、音大への進学も考えました。ただ、さらにあと4年間も勉強する気にはなれませんでした。ピアノをやめて10年間のブランクは、音大への編入学試験を受けるには、あまりにも非現実的でした。
そして今、ピアノの道に進んでよかったと思っています。
本当に充実感でいっぱいなんです。
これまでは自分の好きなように“勝手にやっていた”というのが私のピアノでしたが、SHOBI に入学してコードの概念など音楽の理論的な裏付けを学ぶこともできました。
“自分でやってきたこと”が、一つ一つ正しい知識にリンクされていくのを見るのは快感です。
これまでの即興演奏を、楽譜などの形として残せるようにもなりました。
■ピアノを通して音楽の心を届けたい
“SHOBI のピアノ”との出会いは、私にとってホントに衝撃的でした。
これまで私は、一音一音を意識して弾くなんてことはありませんでした。SHOBI でピアノを学ぶようになって、いろんな演奏家が“やっていること”の意味が少しずつ分かるようになってきました。演奏会の聴き方まで、まるで変わってしまったんです。
そうそう。大学では心理学を研究して「音楽療法」にも興味を持っていたんですよ。
将来は、小さなの子供達にピアノを通して音楽の心を届けることができる指導者になりたいと思っています。
【※このインタビューは2007年7月に行われたものです。】
プロフィール
河上 紗安香 ( かわかみ さやか )
ピアノ学科 音楽指導者コース
2004年3月 神戸大学 発達科学部 人間発達科学科 卒業
2004年4月 TIS株式会社 入社(システムエンジニア)
2007年3月 TIS株式会社 退職
2007年4月 SHOBI ピアノ学科 入学(現在在学中)